2013. 4.24発行 Vol.68 ─────────────────────────────────── ◆◇ NRI OSSソリューションマガジン ─────────────────────────────────── こんにちは。 NRIオープンソースソリューションセンター(OSSC)の私市(きさいち)です。 5/8~5/10、クラウド コンピューティングEXPO春。 今年のOpenStandiaブースは、 『OSSに目覚めよ!』をキーメッセージに、 映画館をイメージした「OSSシアター」です! OSSミニセミナー、OSS関連ドキュメンタリーの上映など、 先進のOSSサービス/ソリューションを持つ 企業および団体8社による共同プロジェクト「OSSシアター」。 はたしてどんな内容が上映されるのでしょうか?! 是非、会場にお越しいただき、クラウドEXPOスペシャル企画を お楽しみいただければと思います。 さて、今月のメルマガは、Ubuntu Japanese Teamメンバーのコラムと 5月のイベント情報(4件)をまとめてお届けします。 是非、ご覧ください。 ============= ■目次 ============= 1.What's New ◆お礼 第5回OSS開発合宿は50名で実施いたします 2.コラム Ubuntuのリリース:「LTS」と「standard」 3.横浜ガイド 第13回 4.最新イベント情報! (1)5/8-10 第4回 クラウド コンピューティングEXPO 春 (2)5/23 OSS ERP(ADempiere/iDempiere)をフル活用するための10のポイント (3)5/25 オープンソースカンファレンス2013 .Cloud@Osaka (4)5/28 OpenAM&OpenIDM活用事例セミナー 製造業における「サービス」による製品差別化(OpenAM、OpenIDM) ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.What's New ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ ─────────────────────────────────── ◆お礼 第5回OSS開発合宿は50名で実施いたします ─────────────────────────────────── 前回メルマガで告知させて頂いた「OSS開発合宿」は 一般公募者を含め50名で実施することになりました。 いよいよ今週末、4/26(金)スタートです! 後日、イベントレポートを掲載いたしますのでお楽しみに! ▼イベントの詳細 https://www.facebook.com/devcampfun ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.コラム Ubuntuのリリース:「LTS」と「standard」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ Ubuntu Japanese Team 吉田 史 Ubuntu Japanese Teamの吉田です。 ちょっとしたきっかけがあり、Ubuntuについて語る機会を頂きました。 日本ではあまり語られていない、企業ユースに向けた Ubuntuの活用についてお伝えしていきたいと思います。 ※ Ubuntu Japanese Teamは、日本において Ubuntuの改善と普及を目指す任意団体です。 UbuntuのLoCo(https://wiki.ubuntu.com/LoCoTeams)として Ubuntu Teamから認定を受けています。 Ubuntuは、いろいろな場面で利用できる、 人気のあるLinuxディストリビューションのひとつです。 Debian GNU/Linuxをベースにした、 「誰もがオープンソースの恩恵を受けられるようにする」ことを目指した オペレーティングシステムです。 この目標から、UbuntuはWindowsの代替環境として、あるいは 初心者の入門のための環境として、非常に広く使われています。 また「デスクトップ向けLinux」だけでなく、 サーバー用途のUbuntu Server、あるいは 組み込み用途などに向けたUbuntu Core、そして 最近リリースが表明された、スマートフォン・タブレット向けの Ubuntu Touchなど、さまざまなバリエーションが存在します。 日本国内ではどうしてもRed Hatと そのクローンディストリビューションの採用が多いため、 Ubuntuの採用はそれほど多くありません。 とはいえ、最近ではOpenStackの標準環境として採用されていることもあり、 大規模な利用もよく聞くようになってきました。 企業や組織で利用することを考えた場合、Ubuntuの長所は次のようなものです。 ・六ヶ月おきに必ず新バージョンがリリースされる。 ・無償で利用でき、かつ、長い期間サポートが提供される。 ・非常に多くのユーザーがいるため、たいていの問題はすでに他の人が 遭遇しており、回避策をはじめとしたノウハウが蓄積されている。 今回はこのうち、「六ヶ月おきに必ず新バージョンがリリースされる」ことと、 「長い期間サポートが提供される」ことをもう少し詳しく説明します。 まずUbuntuでは、「12.04 LTS」「12.10」などといった形で、 「リリース」を行います。 これはWindows 7とWindows 8のような別のバージョンのOSです。 Windowsに比べると非常に頻繁なペースでリリースしていることになりますが、 Linuxでは頻繁にリリースを行うモデルが多く、 けっして珍しいものではありません。 リリースバージョンは「年.月」の形で命名されるので、 少々他のソフトウェアとは感触が異なるかもしれません (2013年4月にリリースされるなら13.04、 2012年10月なら12.10、という形です。 一見するとメジャーバージョンが異なるかのように見えますが、 これらはそれぞれ「別々のメジャーアップデート」です)。 Ubuntuの「リリース」には、2つの種類があります。 サポート期間の短い「standard」と、5年間のサポートが提供される 「LTS」(Long Term Support)です。 六ヶ月に一度、「standard」か「LTS」のどちらかがリリースされます。 「LTS」は2年に一度リリースされることが決まっているので、 「standardが3回リリースされた後に「LTS」という周期を繰り返します。 現在の最新のLTSは12.04 LTSで、次は14.04 LTS(=2014年4月) となる予定です。 LTSはバージョン番号の末尾に「LTS」という文字列が与えられ、 5年間にわたってサポートが提供されます。 LTSはサポート期間がリリース周期に比べて十分に長いので、 一度使い始めたら相応の期間使い続けることになるでしょう。 これはサーバー版だけでなく、デスクトップでも同様です。 Ubuntuでは、リリースされた新しいリリースバージョンへ 任意に更新(アップグレード)することができるようになっています。 つまり、たとえば「12.10をインストールした環境を13.04にアップグレード、 そして13.10が出たらまたアップグレード」という使い方をします。 「standard」のサポート期間は9ヶ月と短めなので、 次々と乗り換えていく、というイメージです。 また、LTSリリースでは「次のLTS」と「次のstandard」への アップグレードができるようになっています。 たとえば12.04 LTSでは、将来リリースされる14.04 LTSと、 12.10(standard)からアップグレード先を選ぶことができます。 最新のソフトウェア環境を利用したい場合にはstandardを利用し、 アップグレードしていくのが良いでしょう。 この場合、LTSも含めた六ヶ月に一度のリリースを追いかけるため、 半年に一度アップグレードを行うことになります。 逆に、LTSを利用する場合は2年に一度アップグレードしたり、 あるいは4年に一度、新しい環境を作りなおして使い続ける、 ということになります。利用するハードウェアの保守契約に応じて 利用計画を立てるのが良いでしょう。 こうしたLTSとstandardの関係からすると、ともすれば 「LTS以外のリリースはベータ版」と考えてしまいがちです。 しかし、いわゆるベータ版とは異なり、 「standard」リリースであってもきちんとしたQAが行われており、 「製品版」として機能する品質が保たれています。 先進的な機能を追いかける場合はstandardを、そして、 長期間同じ環境を利用したい場合はLTSを利用する、ということになります。 利用形態に合わせて使い分けるようにしてください。 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3.横浜ガイド 第13回 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 13回目の横浜ガイドは、アイスクリーム発祥の地「馬車道通り」です。 ================================================== 「馬車道通り」 ================================================== 伊勢崎モールの先から海に向かって 万国橋へと至る道が「馬車道通り」です。 明治2年の夏、馬車道にある氷水店が「あいすくりん」という アイスクリームを初めて売り出したそうで、 (社)日本アイスクリーム協会が1965年に5/9をアイスクリームの日と制定、 馬車道がアイスクリーム発祥の地となりました。 ちなみに、Wikipediaでは、 「1869年に日本初のアイスクリームが 製造・販売された日であるという説が一般に流布しているが、 これは旧暦6月(新暦7月)のことで、5月9日ではない」 とのことでした。では、どうして5/9に制定されたのでしょうね? 馬車道は、アイスクリームの他にも、乗合馬車、ガス灯、日刊新聞、 近代街路樹、写真館など、日本で初めて登場したものが多くあります。 海風に吹かれ、日本初シリーズのモニュメントを眺めながらお散歩 というのもこれからの季節には気持ちよさそうです。 今年は「馬車道にいわきがやってくる!東北復興応援プログラム」 というイベントも開催されるようです。 http://www.iwaki12.jp/event/20130508.html (おまけ) 「生香園 本館、新館」 馬車道通りにある、周富輝さんのお店として有名な中華料理店。 現在は行列しないでも入れる混み具合です。 ここの名物料理でもある海老のマヨネーズ和えと、 五目焼きそばはおいしいと思います! http://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14000117/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4.最新イベント情報! (1)5/8-10 第4回 クラウド コンピューティングEXPO 春 (2)5/23 OSS ERP(ADempiere/iDempiere)をフル活用するための10のポイント (3)5/25 オープンソースカンファレンス2013 .Cloud@Osaka (4)5/28 OpenAM&OpenIDM活用事例セミナー 製造業における「サービス」による製品差別化(OpenAM、OpenIDM) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ ┌────────────────────────────────── │ OpenStandiaブースの「OSSシアター」は必見! │ リード エグジビション ジャパン主催のビッグイベント │ 5/8~10「第4回 クラウド コンピューティングEXPO 春」 └────────────────────────────────── 日時:2013年5月8日(水)~5月10日(金) 10:00~18:00(最終日のみ17:00終了) 会場:東京ビッグサイト 東展示棟(東京都江東区有明3-11-1) 費用:Web事前登録にて入場料が無料になります(当日の参加は5,000円) 主催:リード エグジビション ジャパン株式会社 展示場所:「第4回 クラウド コンピューティングEXPO 春」 東展示棟 東18-29 NRI OpenStandiaは、オープンソース関連企業/団体7社と共同で出展します。 シングルサインオン/ID管理を低コストで実現可能なOpenAMとOpenIDMや、 Apache Tomcat、JBossASなどのOSS保守サポートをご紹介し、 オープンソースでコスト削減を実現するポイントをお伝えします。 展示ブースでは、「OSSに目覚めよ!」をキーメッセージに 映画館をイメージした「OSSシアター」を展開いたします。 ミニセミナーなど、盛りだくさんの内容でお届けする予定です。 是非、ご来場ください。 ▼イベントの詳細、お申し込み https://openstandia.jp/event/event20130508.html ┌────────────────────────────────── │ OSS ERPのデファクトスタンダードともいえるADempiere(アデンピエレ)、 │ ADempiereにOSGiの概念を加えて進化したiDempiere(アイデンピエレ)の │ 活用ポイントをデモを交えて解説! │ 5/23 OSS ERP(ADempiere/iDempiere)をフル活用するための10のポイント └────────────────────────────────── 日時:2013年5月23日(木) 16:20~18:00(受付開始 16:00~) 会場:野村総合研究所 丸の内総合センター 9F 会議室11 費用:無料 定員:20名 (事前登録制) 講演内容: ・オープンソースERP(ADempiere/iDempiere)をフル活用するための10のポイント 日々進化しているオープンソースのERP。 ライセンス料の削減効果が注目されますが、 それだけではないオープンソースERPの魅力をデモンストレーションや 導入事例を交えてお伝え致します。 OpenStandia業務アプリケーションエンジニア 萩原 秀明 (株式会社オープンソース・ビジネスアプリケーションズ所属) ▼イベントの詳細、お申し込み https://openstandia.jp/event/event20130523.html ┌────────────────────────────────── │ クラウドに特化したテーマ型OSC「.Cloud」が、今年は大阪で開催! │ 5/25 オープンソースカンファレンス2013 .Cloud@Osaka └────────────────────────────────── 日時:2013年5月25日(土) 10:00~18:00 会場:大阪産業創造館 6F 会議室 大阪市中央区本町1-4-5 地下鉄「堺筋本町駅」下車 徒歩約5分 費用:無料 内容:クラウドに関する最新情報の提供 オープンソースコミュニティ、企業・団体によるクラウド関連技術の紹介 講演内容: ・シングルサインオン、OpenAMの事例解説(OpenAM、OpenIDM) どうして、統合認証基盤が必要なのか? 導入して得られる効果はなんなのか? 事例を元に、自社に導入したケースや SaaSサービスで導入したケースなどを図解し、 クラウド化やグローバル化が進む今だからこそ、 理解しておくべき統合認証基盤のあるべき姿をご紹介します。 従業員数が多く業務効率を図りたい企業や、 コスト削減をしたい企業の担当者は必見です。 株式会社野村総合研究所 オープンソースソリューションセンター センター長 寺田 雄一 ▼イベントの詳細、お申し込み https://openstandia.jp/event/event20130525.html ┌────────────────────────────────── │ 製造業のシステム担当者様、必見! │ コストを抑えて実現する、統合認証基盤のポイントを分かりやすく解説 │ 5/28 OpenAM&OpenIDM活用事例セミナー │ 製造業における「サービス」による製品差別化(OpenAM、OpenIDM) └────────────────────────────────── 日時:2013年5月28日(火) 17:00~18:00(受付開始 16:30~) 会場:野村総合研究所 丸の内総合センター 9F 会議室10 費用:無料 定員:20名 (事前登録制) ※定員に達した時点で申込みは終了といたします。 講演内容: ・大手医療機器メーカー シスメックス様 OpenAM導入事例 製造業における、「サービス」による製品差別化 ~オープンソースを活用し低コストで実現~ 株式会社野村総合研究所 オープンソースソリューションセンター センター長 寺田 雄一 ▼イベントの詳細、お申し込み https://openstandia.jp/event/event20130528.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編┃集┃後┃記┃ ━┛━┛━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。 実は、「いつやるか?今でしょ!」 という言葉が流行っているのをつい最近知りました。 某有名予備校の先生の言葉だそうで、 トヨタのCMでもアレンジされて使われたようですね。 最近、以前にも増して面倒くさがりになった私ですが、 「いつやるか?今でしょ!」と心の中でつぶやくことで 片付けの時に重い腰が少しだけ軽くなったように思います。 (ネタではなく本当です!) 料理の途中で鍋をすぐ洗ったり、DMをテーブルに置かずにすぐ捨てたり、 といったささいなことばかりなのですが、 こういった片付けはすぐにやる方が 後回しにするよりも断然時間も手間も少なくて済みますよね。 皆様もちょっとした片付けは「いつやるか?今でしょ!」と思いながら、 すぐに行動に移すことを試してみてください(笑) そして、今週末からゴールデンウィークに入りますね。 私の休日は、友人宅でのバーベキューパーティと、 IT系の有志で集まるワイン会の予定を入れています。 IT系ワイン会は、テーマに沿ったワインを各自1本ずつ持ち寄り いろいろなワインのテイスティングをしながら IT(特にOSS)について語り合うという企画なんです。 第1回の今回のテーマは「品種指定(シラー/シラーズ)」。 ワインは詳しくないのですが、誰がどの国の、 どんなワインを持ってきてくれるのかと今からワクワクです。 ママになってからは、OSS関係者とお酒を飲みながら ゆっくりと話す機会があまりないので、楽しんできたいと思います! 次回もどうぞよろしくお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※本メールは、NRI OSSCが主催・共催するセミナーに参加いただいたお客様や NRI OSSCメンバーと名刺交換をさせていただいたお客様、過去にNRI OSSC にお問い合わせいただいたお客様、過去にNRI OSSCが提供するサービスを ご利用いただいたお客様に配信しています。注意事項・配信停止方法は、 以下のURLをご確認ください。 https://openstandia.jp/site/mailmagazine.html 商品・サービスに関するお問い合わせ:ossc@nri.co.jp OSSソリューションマガジンに関するお問い合わせ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp 発信元:株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター https://openstandia.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━