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オラクル社より寄稿「MySQLのクラウド版 MySQL Database Service のご紹介」 NRI OSSソリューションマガジン 2021.1.27発行 Vol.169

1.オラクル社より寄稿「MySQLのクラウド版 MySQL Database Service のご紹介」

2020年9月にオラクル社のMySQL Database Serviceがスタートに伴い、今月のメルマガはオラクル社のMySQL Solution Engineering Director梶山隆輔氏から寄稿をいただきました。是非ご覧ください。

【オラクル社 MySQL Global Business Unit 梶山隆輔氏 執筆】
MySQL Database Service(MDS)はオープンソース・データベースのMySQLの開発元であるオラクルが提供するクラウド・データベースです。
オラクルではこれまでに一度MySQLを使用したクラウド・データベースがMySQL Cloud Serviceの名称で提供されたこともありましたが、インフラ側の第2世代(Gen 2)への移行にともないサービスを再設計し、MySQLの開発部隊がサービス全体の開発、運用、およびサポートサービスまでを一貫して担当するMySQL Database Serviceとして新たなスタートを切りました。

MDSの最大の特徴は、サービスの設計やサポートをMySQLサーバー自体を開発している部隊が担当するところにあります。
旧MySQL社の時代からMySQLサーバーの開発とサポートサービスの提供は企業として行い、成果物であるソースコードをコミュニティに公開するモデルを取ってきました。
最新のMySQLの機能や改良をいち早くクラウド・データベースとして提供できることや、MySQLを知り尽くしているからこそ提供可能なMySQL内部を含めた高品質なサポートサービスが提供できることは、MySQLを開発しているオラクルならではの、他社にはマネできない強みとなっています。

MDSはこのMySQL Enterprise Edition(MySQL EE)をベースとした業界唯一のクラウド・データベースです。
MDSはコミュニティ版として提供しているMySQLサーバーとコア機能はソースコードレベルで同一となっています。
さらにMDSには監査、データマスキング、データベース・ファイアウォール、暗号化などのMySQL EE専用の拡張機能も追加されていきます。
つまりMDSはオンプレミス環境やIaaS上に導入されたMySQL EEとは完全な互換性を保つように設計されています。
万が一MDSが利用者の要件を満たさなくなってしまった場合は、MySQL EEやコミュニティ版のMySQLサーバーに切り替えてもアプリケーション側での互換性の心配はいらないという、クラウドへのロックインの心配のないクラウド・データベースとして提供されています。

MDSには大規模データの分析を高速化するエンジンであるHeatWaveという拡張サービスが用意されています。
MySQLはWebアプリケーションやモバイルアプリケーションのバックエンドとしてオンラインのトランザクション処理を得意としています。
一方でレポート作成や分析処理などは他のデータストアで行われるケースも多くなっています。
そこでHeatWaveでは、新しいデータ分析基盤としてトランザクション処理も分析処理をMySQLで運用できる仕組みを用意しました。

HeatWaveは、データウェアハウス系のベンチマークであるTPC-Hのクエリでの性能検証で、MySQL単体や他社クラウドのデータ分析基盤と比較して非常に高い性能を示し、他社クラウドのサービスと比較しても圧倒的なコストパフォーマンスとなっています。
ベンチマーク手順や実行スクリプトなどは下記ページにて公開されており、誰でも再現テストを行い結果を公表することが可能です。
https://www.oracle.com/mysql/heatwave/performance/
(外部リンク)

HeatWaveはMDSにおける分析処理のアクセラレーターという見方ができます。
アプリケーションに対するHeatWaveのインターフェースは通常のMySQLサーバーと完全に同じため、MySQLサーバー上で動作するSQLを変更する必要はなく、結果セットも通常のMySQLサーバーのものと変わりありません。
またデータの更新はInnoDBストレージエンジンでトランザクショナルに処理されます。
またレプリケーション構成を構築することはHeatWave利用時でも可能です。

データ分析基盤などへのETLツールを利用したデータの転送が不要になることも大きな魅力です。
ETLツールを利用する場合はそのツール自体や設定の管理が必要となり、多くの場合がバッチ的な処理でのデータ同期となるため、トランザクション処理を行う側のデータと分析処理の対象データに大きな時間差が生まれることが課題となります。
HeatWaveの場合にはすべての処理を一つのデータストアで処理できるためETLツール利用の課題はなくなります。
既存のMySQLサーバーの環境に手を加えずに、レプリケーション先としてHeatWaveを利用する構成とした場合にも、ETLツールは不要でデータ連係ができることは大きなメリットになります。

▼OpenStandia「MySQL Database Service(MDS)」について詳細はこちら
https://openstandia.jp/oss_info/mysql/cloud.html

▼OpenStandia「MySQL」のバージョン情報・概要はこちら
https://openstandia.jp/oss_info/mysql/index.html

▼詳しくはOpenStandiaまでお問い合わせください。
https://openstandia.jp/site/contact.html

3.OSS紹介ページ 今月のアクセスランキングTOP10

オープンソース情報ページ「OpenStandia OSS紹介」のアクセスTOP10をご紹介

→ 1位 (1位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/)
↑ 2位 (3位) PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/)
↑ 3位 (5位) Apache HTTP Server (https://openstandia.jp/oss_info/apache/)
↑ 4位 (6位) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/)
↓ 5位 (2位) CentOS (https://openstandia.jp/oss_info/centos/)
↓ 6位 (4位) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/)
→ 7位 (7位) Ruby on Rails (https://openstandia.jp/oss_info/rubyonrails/)
↑ 8位 (10位) Ubuntu (https://openstandia.jp/oss_info/ubuntu/)
↓ 9位 (8位) Nginx (https://openstandia.jp/oss_info/nginx/)
↑ 10位 (ランク外) Keycloak (https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/)

※( )内は前月の順位


◆OSS総合情報ページ「OpenStandia OSS紹介」はこちら
https://openstandia.jp/oss_info/


◆OpenStandiaサポート対象OSS一覧
https://openstandia.jp/services/#supportlist


◆OpenStandiaオープンソース年間サポートサービスのご紹介
https://openstandia.jp/services/


◆OpenStandiaオープンソース導入サービスのご紹介
https://openstandia.jp/services/


◆OpenStandia各種サービスのご相談は以下からお問合せください。
https://openstandia.jp/site/contact.html

4.編集後記

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
野村総合研究所の前原です。

今回は、業務を遂行する際に便利なプロジェクト管理ツールについてコメントします。

プロジェクト管理ツールとは、様々なタスクを「チケット」に書き込むことでタスクの担当者や締切を管理することができる便利ツールです。

このツールを用いることで、ガントチャートやカレンダー、カンバンボードといった様々な表示方法でチケットを管理することができます。

かつて、プロジェクト管理ツールは各々のサーバにインストールするものでしたが、最近はクラウドサービスが主流になってきています。

例えば、古くからプロジェクト管理ツールとして人気なOSSであるRedmineもクラウドサービスで利用できます。

https://redmine.jp/overview/ (外部リンク)

他にも、プロジェクト管理ツールとして有名なBacklog、Trello、Asana、Jiraといったものもクラウドサービスです。

参考までに、NRIではJiraを用いてプロジェクト管理を行ったケースが多数あります。

https://aslead.nri.co.jp/case/

プロジェクト管理ツールを入れるだけで、大規模プロジェクトの管理が大幅に実施しやすくなりますので、皆さまもプロジェクト管理ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

今後も、「NRI OSSソリューションマガジン」をどうぞよろしくお願いいたします。

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