=================================== ※配信停止方法や配信対象等については、このメールの末尾をご覧ください。 ─────────────────────────────────── ◆◇ NRI OSSソリューションマガジン 2022.9.28発行 Vol.189 ─────────────────────────────────── 目次 【注目】大規模言語モデルとは?OSSにより解決を目指すAI倫理問題 【新規2件/更新9件】OSS最新アップデート 【TOP10】OSS紹介サイトアクセスランキング ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 大規模言語モデルとは?OSSにより解決を目指すAI倫理問題 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ OpenStandiaのメールマガジンをご購読いただき誠にありがとうございます。 今回は、世界的に活発化している大規模言語モデルの オープンソース化について、ご紹介いたします。 言語モデルとは、入力された単語の続きの単語を出現確率で 予測することにより自然言語(人間が話したり書いたりする言葉)を 自動生成するモデルです。いわゆる人工知能(AI)などで利用されています。 言語モデルは、大量のテキストデータを機械学習することで生成されますが、 特に膨大なパラメータを用いて学習することで精度を高めた言語モデルは、 大規模言語モデルといわれます。 2022年5月、Facebookを運営するMetaが大規模言語モデルである 「OPT-175B」を研究者向けに無償公開しました。 また、2022年7月には、コミュニティ主導の非営利団体であるBigScienceが、 大規模言語モデル「BLOOM」をオープンソースとして公開しています。 これら2つの言語モデルはどちらも、AIの研究所であるOpenAIが開発した 代表的な大規模言語モデルである「GPT-3」に匹敵する規模(パラメータ数) のモデルです。 「GPT-3」については、以下の解説サイトをご参照ください。 GPT-3[NRI用語解説] https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/lst/alphabet/gpt_3 ※外部リンク ところで、「GPT-3」の旧バージョンである「GPT-2」はオープンソースとして 公開されていますが、「GPT-3」は、オープンソースではありません。 クラウドサービスを通じて利用できるAPIを使用することで一部の機能を 利用することはできますが、モデルを構築するソースコードは 公開されていません。 これには、どのような理由があるのでしょうか? この理由として、開発元のOpenAIは、フェイクニュース生成などへの 悪用の懸念を挙げています。 また、言語モデルは、学習データが持つ偏見を引き継いでしまうという 問題があり、学習内容によって差別的な文章を生成してしまうという危険性を 内包しています。いわゆる、AI倫理の問題です。 そのため、「GPT-3」のAPIは危険な結果にアラートを出し、 出力されないようにするなど、対策をとっていたりします。 これに対して、MetaやBigScienceが行った大規模言語モデルの オープンソース化は、どのような狙いがあるのでしょうか? 実は、その狙いの1つに、この分野のオープンな研究開発を促進し、 言語モデルの危険性の理解を深めることで、 より健全なAI開発につなげていくという狙いがあります。 つまり、AI倫理の問題に対する前向きなアプローチです。 大規模言語モデルのオープンソース化は、良くも悪くも革新的な試みであり、 この分野の発展に少なからず影響していくことでしょう。 今後も引き続き、動向をウォッチしていきたいです。 将来、AI、アンドロイドが普及する社会で、オープンソースが その基盤を担っているかもしれません。 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ OSS紹介ページ 今月のアップデート(新規2件/更新9件) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ (新規) Dart (https://openstandia.jp/oss_info/dart/) Gin (https://openstandia.jp/oss_info/gin/) (更新) DRBD (https://openstandia.jp/oss_info/drbd/) Dovecot (https://openstandia.jp/oss_info/dovecot/) Fluentd (https://openstandia.jp/oss_info/fluentd/) MLflow (https://openstandia.jp/oss_info/mlflow/) Next.js (https://openstandia.jp/oss_info/nextjs/) Node.js (https://openstandia.jp/oss_info/nodejs/) Postfix (https://openstandia.jp/oss_info/postfix/) Redis (https://openstandia.jp/oss_info/redis/) Rust (https://openstandia.jp/oss_info/rust/) ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 今月のOSS紹介サイト アクセスランキング TOP10 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ オープンソース情報サイト「OpenStandia OSS紹介サイト」のアクセスTOP10を紹介 → 1位 (1位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/) → 2位 (2位) Apache HTTP Server (https://openstandia.jp/oss_info/apache/) → 3位 (3位) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/) → 4位 (4位) OpenShift (https://openstandia.jp/oss_info/openshift/) ↑ 5位 (6位) Fluentd (https://openstandia.jp/oss_info/fluentd/) ↓ 6位 (5位) PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/) ↑ 7位 (8位) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/) ↑ 8位 (10位) Keycloak (https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/) ↑ 9位 (ランク外) Jenkins (https://openstandia.jp/oss_info/jenkins/) ↑ 10位 (ランク外) GitLab (https://openstandia.jp/oss_info/gitlab/) ※( )内は前月の順位 ◆OSS総合情報サイトはこちら https://openstandia.jp/oss_info/ ◆OpenStandiaサポート対象OSS一覧 https://openstandia.jp/services/support_oss.html ◆OpenStandiaオープンソース年間サポートサービスのご紹介 https://openstandia.jp/services/support_services.html ◆OpenStandiaオープンソース導入サービスのご紹介 https://openstandia.jp/services/intro_services.html ◆OpenStandia各種サービスのご相談は以下からお問合せください。 https://openstandia.jp/site/contact.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編┃集┃後┃記┃ ━┛━┛━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最後までご覧いただき、ありがとうございます。 野村総合研究所の八十田です。 今回は、ブラウザ上で使用できるUIデザインツール「Figma(フィグマ)」 についてご紹介します。 Figmaは、WebサイトやスマートフォンアプリのUIやプロトタイプなどを 簡単に作成・シェアすることができ、利便性が高く近年注目を集めています。 2022年7月には日本語版のリリースが発表され、日本で利用者もますます 増えていくのではないでしょうか。 このFigmaのメリットについて、3つご紹介します。 メリット1【ブラウザ上で利用できる】 似た機能を持つデザインツールのSketchやAdobe XDとは異なり、 Figmaはブラウザ上で作成したデザインを呼び出すことができるため、 インターネット環境さえあれば、場所に関係なく作業することができます。 メリット2【共同作業ができる】 FigmaではURLを共有するだけで、チーム内で画面を共有しながら、 リアルタイム編集が可能です。また、コメント機能を使用することで、 情報共有やコミュニケーションを円滑に進めることができます。 メリット3【作成したデザインからソースコードに変換できる】 Figmaには何千という無料のプラグインが用意されており、 作成したデザインをHTMLやReact・Angular・Vueなどの (Single Page Application)フレームワーク等の ソースコードに変換することができます。 簡単にFigmaのメリットについてご紹介しましたが、 Figmaは無料でデザイン制作が可能な試用プランが用意されています。 ご興味のある方はぜひお試しください。 Figma(外部サイトにリンクします) https://www.figma.com/ja/ 今後も、「NRI OSSソリューションマガジン」を どうぞよろしくお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NRI OpenStandiaのWebページからセミナー申込やお問い合わせ頂いたお客様、 NRIから委託されたOpenStandia営業と名刺交換をさせて頂いたお客様、 NRIが主催、共催、協賛するセミナー、イベントにご参加して頂いたお客様に 送付しております。 ◆商品・サービスに関するお問合せはこちら https://openstandia.jp/site/contact.html ※注意事項は以下のURLをご確認ください。 https://openstandia.jp/site/mailmagazine.html ※配信先メールアドレス変更はこちら https://openstandia.jp/mm/mmchange.html ※配信停止はこちら https://openstandia.jp/mm/mmstop.html OSSソリューションマガジンに関するお問合せ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp 発信元:株式会社野村総合研究所 https://openstandia.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━