2007/06/22 NRIメンバーが参加する「OSS技術開発・評価コンソーシアム」グループが第3回IPA 賞オープンソースソフトウェア部門受賞
先日、独立行政法人 情報処理推進機構(略称IPA、理事長:藤原武平太)が、「第3回IPA賞」の受賞者を選定しました。
IPA賞は、2005年度に創設され、今年度で3回目を迎えます。近年の情報サービス・ソフトウェア産業の急速な構造変化の中で、IPA事業を通じて、今まさに、次代を切り開く「旬」となっている個人やグループを、いわば「マン・オブ・ザ・イヤー」、「グループ・オブ・ザ・イヤー」として表彰するものです。
このIPA賞のオープンソースソフトウェア部門で、NRI-OSSCの寺田雄一がメンバーの一員として参加した、「OSS技術開発・評価コンソーシアム」グループが受賞いたしました。
NRIでは、この事業を通じて、2006年にJBoss専用のプロファイラー「JBossProfiler」を開発しました。
「JBoss Profiler」は、システムの本番運用中にリアルタイムでアプリケーションのメソッド毎処理時間を可視化できる性能監視ツールです。
従来の性能監視・分析ツールはオーバーヘッドが大きく、お客様の業務本番環境が高負荷状態になってしまうために本番運用中に動作させることが難しいとされていました。
また、テスト環境での再現試験で性能監視・分析ツールを動作させても本番環境と全く同じ障害が発生するとは限らず、障害の原因解析に時間がかかるケースもありました。
「JBossProfiler」は、オーバヘッドが約20%程度に収まるようNRIが性能チューニングを実施し、本番運用中でも動作させることができます。
万が一本番環境で障害が発生した際にも、迅速かつ的確に原因解析に臨むことが可能になります。
NRIは今後も「JBoss Profiler」の機能拡張に取り組んでまいります。
JBossProfilerデモ(画像をクリックするとご覧いただけます)