NRI OSSソリューションマガジン  2009.03.18発行 Vol.20

                       2009.03.18発行    Vol.20
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◆◇ NRI OSSソリューションマガジン
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こんにちは。株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター
(OSSC)の私市(きさいち)です。3月が年度末で「今月はさらに毎日が慌しい!」
という方も多いことと思います。季節の変わり目ですので体調を崩さないよう
ご注意くださいね。今回は企業情報ポータルのご案内がメインです!


※本メールは、NRI OSSCが主催・共催するセミナーに参加いただいたお客様や
 NRI OSSCメンバーと名刺交換をさせていただいたお客様、過去にNRI-OSSCに
 お問い合わせいただいたお客様、OSSユーザコミュニティサイトの会員様に
 配信しています。注意事項・配信停止方法は以下のURLをご確認ください。
 https://openstandia.jp/site/mailmagazine.html


■目次
1.What's New
◆ソフトブレーンがニュースリリース発表(2009.3.5)
 NRIの企業情報ポータル「OpenStandia/Portal」を採用した営業ポータル
 「eセールスマネージャー i-edition」を販売決定
◆NRIとIBMが企業内ポータルシステムのホワイトペーパー(性能検証レポート) 
 を提供開始

2.コラム
 オープンソースデータベースPostgreSQLを使ってみませんか?(後編)


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1.What's New
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◆ソフトブレーンがニュースリリース発表(2009.3.5)
 NRIの企業情報ポータル「OpenStandia/Portal」を採用した営業ポータル
 「eセールスマネージャー i-edition」を販売決定
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ソフトブレーン株式会社は、2009年4月より営業ポータル・ソリューション
「eセールスマネージャー i-edition」を販売することを発表しました。

ソフトブレーンは、これまでのSFAソリューション「e セールスマネージャー」
と、企業情報ポータル製品をベースにした「営業ポータル・ソリューション」
を開発しました。「eセールスマネージャー i-edition」は、企業全体の情報
共有やコミュニケーションを促進し、全社営業体制による営業力の強化と売上
向上に貢献するソリューションです。
この「eセールスマネージャー i-edition」の企業情報ポータル製品として、
NRIが提供する「OpenStandia/Portal」が採用されています。

▽ニュースリリースの詳細はこちらをご覧ください。
 https://openstandia.jp/news/news20090305.html


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◆NRIとIBMが企業内ポータルシステムのホワイトペーパー(性能検証レポート) 
 を提供開始
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2009年2月24日、日本アイ・ビー・エムと野村総合研究所は オープンソースを
活用した安価な企業内ポータル構築ソリューション「OpenStandia/Portal on 
System x / BladeCenter」をプレスリリース発表いたしました。
面倒な導入作業もなく、すぐ利用いただけるパッケージソリューションです。

▽企業情報ポータルアプライアンスパッケージ 
 https://openstandia.jp/solution/eip-ibm/index.html


この発表に伴い、2社が日本アイ・ビー・エムのLinux システム検証センター
「Linux Center of Competency」(Linux CoC)にて、2008年12月から実施して
きた企業内ポータルシステムの性能検証レポートをご提供いたします。

▽ホワイトペーパー(性能検証レポート)のダウンロードをご希望の方は、
 下記のページをご覧ください。
 https://openstandia.jp/portal-ibm/index.html



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2.コラム
 オープンソースデータベースPostgreSQLを使ってみませんか?(後編)
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                         SRA OSS,Inc.日本支社
                          支社長 石井 達夫

# PostgreSQLの最近の動向

数年前のPostgreSQLしかご存じ無い方は、現在のPostgreSQLの進化ぶりに驚か
れることと思います。最近のPostgreSQLの充実ぶりの一端をお伝えしましょう。
## バックアップの進化

PostgreSQLは以前からオンラインバック、つまり、DBMSの運用を止めずに一貫
性のあるバックアップを取ることができました。今ではこれに加えてトランザ
クションログを使って差分バックアップを取ることもできます。最近は1TB に
もなるようなデータベースも珍しくないため、差分バックアップ機能を利用で
きるのは嬉しいですね。

## 全文検索機能

DBMSに大量のテキストを格納して全文検索することができるようになりました。
検索速度は専用の全文検索システムに負けませんし、リアルタイムでデータ登
録ができること、何よりテキストに付随するデータもDBMSで一括管理できるの
が魅力です。

ちなみに私は sylph-searcher という、PostgreSQLの全文検索機能を使った
OSSのメール検索ソフトを使っており、約60万件のメールを管理しています。
これほどメールを溜め込んでいると、検索システムなしにはもはや過去メール
を探すことはほとんど不可能なので、とても助かっています。

詳細はこちらでどうぞ。

http://sylpheed.sraoss.jp/ja/news.html
http://sylpheed.sraoss.jp/ja/download.html#searcher

## ハードウェアの能力を活用できる

最近は物理的なソケットに複数のCPUを搭載したハードウェアが広く使われる
ようになりました。最近のバージョンのPostgreSQLはCPUが増えるにつれて、
DB性能が向上するように注意深く作られており、CPUの(コア)数が12位までな
ら問題なく「スケールアップ」するようになっています。

I/Oに関してはどうでしょうか。PostgreSQLは「パーティショニング」と言っ
て、それぞれのテーブルやインデックスを別々のディスクドライブに割り当て
て、I/O性能を向上させる機能を搭載しているので、必要に応じてディスクド
ライブを増設して能力を高めることができるので、この点でも安心です。

非常に更新頻度の多いデータベースでは、トランザクションログを専用の高速
ディスクドライブに置くことをお勧めします。これだけでも更新性能が10%以
上高くなることもあります。

# 最近の動向

PostgreSQLは年に1回大きな改定が行なわれます。ちょうど今頃の時期は、そ
の改訂が大詰めを迎える頃で、今年は8.4というバージョンの開発が佳境に入っ
ています。8.4では、再帰的にSQLを実行できる機能、WINDOW関数といって、
OLAP系の分析を行なう機能の追加、また、性能面ではデータベース保守機能の
性能を改善する「Visibility map」の搭載など、多くの改善がすでに8.4に追
加されることが確定しています。

更に、バックアップ用のサーバにリアルタイムでデータのコピーを保管しつつ、
そのサーバに検索問い合わせ行なうことにより、可用性と性能向上を実現する
「HOT Standby」という機能が最後の追い込みに入っています。

# OSSに皆様の支援を!

最後に皆様にご協力のお願いです。

OSSを利用することにより、多くの人や企業が恩恵を受けることができます。
恩恵を受けた人がOSSに労働力や金銭の支援を行なうことにより、OSSは成長し
ます。OSSが成長すれば、その利用者は更に恩恵を受けることができます。こ
うしたサイクルを維持することが、OSSとその利用者にとって非常に重要です。

PostgreSQLの場合は、日本では「日本PostgreSQLユーザ会」(JPUG)というNPO
団体があり、金銭的な支援は協賛企業から、活動は多くのボランティアに支え
られています(JPUGの広報メーリングリストに登録されている人は8000人にも
なります)。

たとえば、PostgreSQLのマニュアルは元々英語で書かれていますが、それを日
本語に翻訳する活動はすべてJPUGのボランティアの手で行なわれています。
PostgreSQLをもっと良くしていきたいという気持をお持ちの方は、是非JPUGに
参加してみてください。

ところで2009年は実はJPUG設立10周年にあたります。これを記念し、11月20日
から21日にかけて「PostgreSQL Conference 2009 in Japan」が開催されます。
わざわざ英語で書いてあるのは、実はこれが国際コンファレンスであるからな
のです。最新のPostgreSQLの技術や、利用動向を知ることができる機会である
だけでなく、海外のPostgreSQL開発者や利用者を多数招聘し、内外の
PostgreSQL関係者が一同に会してコミュニケーションを行なえるようになる予
定です。もちろん通訳も用意されるので、英語の心配はありません!まだだい
ぶ先の話ですが、是非皆さんの11月のスケジュールに追加してはいかがでしょ
うか。

詳細は、http://www.postgresql.jp/events/pgcon09j/j/pgcon2009j をどうぞ。


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編┃集┃後┃記┃
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
本日のWBC第2ラウンド1組、3度目の韓国戦・・・残念ながら日本の打線のつな
がりと勢いが見られませんでしたね。本当に本当に、負けてしまって悔しい。
連続優勝してほしかったなぁ。
さて、気持ちと話題を切り替えましょう。最近、春を感じさせる旬の食材、
「菜の花」を使った料理がマイブームです。
「菜の花」は食物繊維が豊富で、アクも少なく、甘みがあってとてもおいしい
です。同じくアブラナ科の野菜に、「のらぼう菜(野良坊菜)」というものが
あります。のらぼう菜は東京都あきる野市や、神奈川県川崎市多摩区等で栽培
されている地域野菜です。
http://www.shanghaitei.com/norabow/index.htm
スーパーで見かけることはまずないと思いますが、機会があったら食べてみて
くださいね。おいしいですよ。
次回もどうぞよろしくお願いします。
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商品・サービスに関するお問い合わせ:ossc@nri.co.jp
OSSソリューションマガジンに関するお問い合わせ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp
発信元:株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター
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