NRI OSSソリューションマガジン  2012.10.25発行 Vol.62

                       2012.10.25発行    Vol.62
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◆◇ NRI OSSソリューションマガジン
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こんにちは。
NRIオープンソースソリューションセンター(OSSC)の私市(きさいち)です。

温かい食べ物・飲み物にホッとする季節になってきました。

この季節、寒暖の差と乾燥で喉の調子が悪くなる方が多いそうです。
私もこのタイプで、これからうがい薬が欠かせません!
細菌やウイルスの入口である喉のケアは最も重要です。

皆様もうがいや加湿器を利用するなどして、十分気をつけてくださいね。

さて、今回のメルマガは、この1ヶ月間に行った情報発信を
全部まとめてお知らせいたします!

シスメックス株式会社の統合認証基盤構築の事例は必見です!

是非、ご覧くださいね。

それでは今月もよろしくお願いいたします。


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■目次
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1.What's New
 ◆臨床検査機器メーカー シスメックス株式会社のSSO事例を公開
 ◆プレスリリース(2012.10.9)
  統合業務システムソリューション「OpenStandia/Bizシリーズ」提供開始
 ◆MySQLリリースノート(日本語翻訳版)をOpenStandiaホームページで公開
 ◆OpenAMコンソーシアム主催「OpenAM Summit」大手ニュースサイトに掲載
 ◆OpenAMロードマップを更新

2.コラム これならわかるOSSライセンス その8

3.横浜ガイド 第6回

4.最新イベント情報!
 11/7 「クラウド」と「モバイル」はエンタープライズID管理をどう変える?
    ~新たなID/API連携仕様が目指す、SSOの先の「サービス連携」のかたち
    (OpenAM、LISM)


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1.What's New
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◆臨床検査機器メーカー シスメックス株式会社のSSO事例を公開
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NRIは統合認証基盤パッケージソリューション「OpenStandia/SSO&IDM」を
臨床検査機器メーカー大手 シスメックス株式会社(http://www.sysmex.co.jp/)
に導入し、先日開催されたOpenAMコンソーシアムのイベント
「OpenAM Summit」で事例を公開いたしました。

【システム概要】
 インターネットサービス事業強化に向け、オープンソースを活用した
 統合ID管理の実現とシングルサインオンプラットフォームの構築

【利用OSS】
 OpenAM、OpenLDAP、Liferay、Jaspersoft

【お客様の課題】
 世界中で検体検査に必要な機器・試薬・ソフトウェアの研究開発から
 製造、販売・サービス&サポートを一貫して行っている同社が
 さらに製品の価値を高める施策として、顧客情報を統合管理し、
 インターネット上での製品情報の提供や病院の事務効率化のための
 各種サービス事業を強化していく戦略を打ち出した。

 これを実現するためには、顧客情報を統合管理し、
 各サービスに対してシングルサインオンを実現するための
 プラットフォームの構築が必要となった。

 さらに、多くのWebシステムを認証連携する必要があり、
 通常の「リバースプロキシー型」「エージェント型」だけではなく、
 既存のWebシステムの改修が不要な「代理認証型」や、
 クラウドサービスに連携するための「SAML」など、
 様々な認証方式に柔軟に対応できる必要があった。
 またシングルサインオンだけではなく、
 各WebシステムのユーザIDやパスワードを一元管理する
 「プロビジョニング機能」も必要だった。

【システム導入効果】
 顧客情報を統合管理し、お客様に対して様々なサービスを
 シングルサインオン環境で提供することが可能となり、
 今後お客様向けのサービスの企画から提供までを
 短期間に実行できる環境が整った。

 今後は、その効果を検証するために、オープンソースのBIツールである
 Jaspersoftを導入し、お客様がどのようにサービスを
 ご利用いただいているか分析していく予定。

▼フルオープンソースのSSO(統合認証基盤)構築パッケージ
「OpenStandia/SSO&IDM」の詳細はこちら
 https://openstandia.jp/solution/id_management/index.html

▼サイトの顧客情報を統合管理し、シングルサインオン
「OpenStandia クラウドサービス・プラットフォーム」の詳細はこちら
 https://openstandia.jp/solution/cs-platform/index.html

▼上記の事例に関する詳細資料ダウンロードはこちら
 https://openstandia.jp/pdf/case_sso&idm_sysmex.pdf


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◆プレスリリース(2012.10.9)
 統合業務システムソリューション「OpenStandia/Bizシリーズ」提供開始
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低価格で使えるOSSの統合業務システムソリューション
「OpenStandia/Bizシリーズ(オープンスタンディア・ビズシリーズ)」
の提供を開始しました。

世界中で普及が進んでいるOSSの統合業務パッケージ「ADempiere」、
国内で導入実績が多いOSSの人事・給与パッケージ「MosP」を採用。

会計、販売管理、購買管理、在庫管理、
人事、給与計算、勤怠管理といった業務間で、
データ連携を自動化した「統合業務システム」を実現しています。

▼統合業務システムソリューション
 「OpenStandia/Bizシリーズ」の詳細はこちら
 https://openstandia.jp/solution/biz-series/index.html


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◆MySQLリリースノート(日本語翻訳版)をOpenStandiaホームページで公開
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10/1より、OpenStandiaホームページの「OSS紹介」にて
これまでのMySQLのバージョンアップ情報に加え
オラクル社より提供される英語版MySQLリリースノートの
日本語翻訳版を公開しております。

MySQLを取り扱うエンジニアの皆さんの技術情報収集に
この日本語翻訳版リリースノートがお役に立てば幸いです。

https://openstandia.jp/oss_info/mysql/version/index.html


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◆OpenAMコンソーシアム主催「OpenAM Summit」大手ニュースサイトに掲載
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10/19(金)に開催されたOpenAMコンソーシアム主催セミナー
「OpenAM Summit」は、多くの方にご来場いただきました。
セミナーの様子が下記のニュースサイトに取り上げられています。

・ITpro
 OSSシングルサインオン基盤OpenAMのロードマップ、
 米ForgeRockの開発者が解説
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20121022/431481/

・アットマーク・アイティ
 ~統合ID管理OSSのいま:
 エンタープライズクラウド環境を想定した開発が進むOpenAM
 http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1210/22/news043.html


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◆OpenAMロードマップを更新
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OpenStandiaホームページの「OSS紹介」ページで、
OpenAMのロードマップを更新いたしました。

2012.Q4 OpenAM 10.1 Xpress版から、2014.Q2 OpenAM 11.0までの
開発方針が掲載されています。

https://openstandia.jp/oss_info/openam/index.html


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2.コラム これならわかるOSSライセンス その8
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                           行政書士/管理本部長
                                      ワークブレイン・ジャパン株式会社
  (IPA国際標準化センター主査リーガルワーキンググループ 主査)江端 俊昭


今回も、引き続きOSD条項について解説します。

『3. Derived Works
The license must allow modifications and derived works, 
and must allow them to be distributed under the same terms 
as the license of the original software.

第3条 派生したソフトウェア
ライセンスは、ソフトウェアの変更および派生ソフトウェアの作成
並びにそれらのソフトウェアを元のソフトウェアと
同じライセンスの下で配布することを許可しなければなりません。』

本条は、オリジナルソフトウェア(OSD準拠のOSSライセンスが
適用されるソフトウェアを示しています。)について、
改変物および派生物の生成を許諾するとともに、
改変物または派生物を配布する際の条件は、
オリジナルソフトウェアのライセンスと同じ条件
(すなわち、改変物または派生物に対しても、改変物または
派生物の生成を許諾することと、再配布時には、この条件を継承すること)
に従うということを規定しています。

この規定は、前回ご説明したソースコードの提供にも関連しますが、
オリジナルソフトウェアのみならず、これに改変を加えた、
または派生したソフトウェアに対しても、それらを配布する際には
ソースコードの提供が前提にあると解釈できます。

では、派生物は何を意味しているのでしょうか?

米国著作権法(第101条)では、derivative work(派生的著作物)として、
「・・・翻訳、・・・またはその他著作物を改作し、
変形しもしくは翻案した形式のように、一つまたはそれ以上の
既存の著作物を基礎とする著作物をいう。」とされています。

また、我が国の著作権法(第2条11)では、二次的著作物として、
「著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、
又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物」
との規定があります。

こうした法令を踏まえると、本条項で規定された改変物とは、
オリジナルソフトウェアに何らかの変更が加えられた
オリジナルと同一でないソフトウェアであると言えます。

さらに派生物とは、オリジナルソフトウェアの表現上の
本質的な特徴の同一性を維持しつつ、具体的な表現形式を変更して
新たに創作されたソフトウェアと解すことができるでしょう。

ところで、ソフトウェアは、実現する機能が多様化、
複雑化傾向にあること、当該機能を実現するために、
プログラムサイズが必然的に巨大化してきた背景がありますが、
拡張性や保守性の観点からも、従来より、多数のモジュールと称する
プログラム群で構成されているのが通常です。

著作権法では、このモジュールもひとまとまりの独立した
プログラム著作物として解されていますが、
OSSライセンスをソフトウェア全体で見たとき、
モジュール間の独立性と依拠性はどのように考えれば良いのでしょうか?

すなわち、OSSライセンスが適用されたモジュールに対して、
この改変物または派生物はオリジナルソフトウェアに
依拠するソフトウェアとして、本条項が適用されることに、
疑問を抱かれる方は少ないと思われます。

一方で、OSSライセンス適用モジュールと
それ以外のモジュールの組み合わせによって構成された
ソフトウェアに対するライセンスの適用については
多くの方が疑問を残されているのではないでしょうか?

次回は、他の著作物ではあまり見られない、
ソフトウェアプログラム特有のモジュールに着目し、
派生物の考え方、ライセンスの適用について
さらに詳しく触れてみたいと思います。


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3.横浜ガイド 第6回
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6回目の横浜ガイドは、横浜市内で唯一海水浴ができる人口浜
「海の公園」です。

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「海の公園」
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横浜市金沢区にある「海の公園」は、千葉県から運んだ砂で
人工的に造られた砂浜です。

http://www2.umino-kouen.net/

春先の潮干狩り、夏の海水浴のほか、
バーベキューや散策、ウィンドサーフィンなども通年楽しめる、
市民の憩いの場となっています。

大学時代に生物を専攻した私は、ここで実験に使うクラゲを捕まえたり、
海産動物のスケッチをしたりもしました。
(そして、よくサボって散歩とかにも行ってました。)

みなとみらいの近未来的な海の風景も素敵ですが、
こちらはのんびり海を眺めて自然と触れ合いたいという場合にお勧めです。


(おまけ)
「京浜急行のドレミインバータ」

前回に続き、またまた京急の話題ですが、京急といえば
発車時の「ド~レミファソラシー~♪」という音が有名ですね。

ドイツのシーメンスという会社のインバータ音によるもので、
これを使った車両は新1000型は8両編成が5本、4両編成が3本、
2100型は2本と、少ない本数ながら現在も走っています。
(2012年10月現在)

ただ、2100型は、近年中に音のない新しいインバータに交換予定とのこと。
(新1000型については交換時期は未定)

たった2本しかない2100型は、午前中の「泉岳寺行き」電車に
使われることが多いそうですよ。

電車好きな方は、あの音が聞けなくなる前に探してみてくださいね。


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4.最新イベント情報!
 11/ 7 「クラウド」と「モバイル」はエンタープライズID管理をどう変える?
 ~新たなID/API連携仕様が目指す、SSOの先の「サービス連携」のかたち~
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│ 今回は「クラウド」と「モバイル」に関する新しい講演も登場!
│ OpenAM、LISMなどのOSSを活用したクラウド環境向けSSO事例を紹介!
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日時:2012年11月7日(木) 16:00~17:55(受付開始 15:30~)
会場:野村総合研究所 丸の内総合センター 9F 大会議室1
費用:無料
定員:50名 (事前登録制) ※定員に達した時点で申込みは終了といたします。

講演内容:
・「クラウド」と「モバイル」はエンタープライズ ID 管理をどう変える?
 ~新たなID/API連携仕様が目指す、SSO の先の「サービス連携」のかたち
 株式会社野村総合研究所 IT基盤インテグレーション事業本部
 DIソリューション事業部 上級システムコンサルタント 工藤 達雄

・クラウド時代を見据えた次世代統合認証基盤
 株式会社野村総合研究所
 オープンソースソリューションセンター長 寺田 雄一

▼イベントの詳細、お申し込み
 https://openstandia.jp/event/event20121107.html


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編┃集┃後┃記┃
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。

先日、仕事用のノートPCを新調しました!
レッツノートN (CF-NX1)です。サクサク動いて本当に快適です。

購入したのはMicrosoft Officeが入っていないモデルなので、
現在は「LibreOffice」、「Apache OpenOffice」の両方を使って
業務を行っています。

先日10月18日(米国時間)に、Apache Software Foundationより
これまでインキュベータプロジェクトとして扱っていた
「Apache OpenOffice」をトッププロジェクトレベルに
引き上げたことが発表されました。

2013年の第1及び第3四半期の公開に向けて、
新機能を追加したメジャーリリースの作業も開始されたそうです。

企業買収によって先行きが危ぶまれた「Apache OpenOffice」ですが、
これを弾みに、より充実した機能拡張を進めていってほしいですね。

名実ともに世界トップのOSSコミュニティ
Apache Software Foundationが抱えるトッププロジェクトは
100以上もあります。

OpenStandiaでは、企業システムでよく使われる
OSSのサポートラインナップが、現在およそ60種類。
お客様のご要望に合わせて、今後も取り扱いOSSを拡大してまいります!

次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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※本メールは、NRI OSSCが主催・共催するセミナーに参加いただいたお客様や
 NRI OSSCメンバーと名刺交換をさせていただいたお客様、過去にNRI OSSC
 にお問い合わせいただいたお客様、過去にNRI OSSCが提供するサービスを
 ご利用いただいたお客様に配信しています。注意事項・配信停止方法は、
 以下のURLをご確認ください。
 https://openstandia.jp/site/mailmagazine.html

商品・サービスに関するお問い合わせ:ossc@nri.co.jp
OSSソリューションマガジンに関するお問い合わせ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp
発信元:株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター
https://openstandia.jp/
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