NRI OSSソリューションマガジン  2012.12.25発行 Vol.64

                       2012.12.25発行    Vol.64
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◆◇ NRI OSSソリューションマガジン
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こんにちは。
NRIオープンソースソリューションセンター(OSSC)の私市(きさいち)です。

皆さんは「アドベントカレンダー(Advent Calendar)」を
ご存知でしょうか?

アドベントカレンダーとは、12/1から12/24までの毎日を
カウントダウンしていく日めくりカレンダーですが、
なんと、エンジニアの世界にもアドベントカレンダーがあるとか!

技術系のアドベントカレンダーとは、
一日一記事ずつ、Tips的な記事を掲載していくというものだそうで、
OSSコミュニティではかなりメジャーなイベントだった模様。
(OSS業界に長いこといながら、つい最近知りました・・・)

OSSのコミュニティらしい、素敵なイベントですね!

こんなまとめサイトも見つけました。
・【WEB制作者必見】
 デザイン、技術系アドベントカレンダー2012まとめ(2012年)
 http://matome.naver.jp/odai/2135487767519876101

他にも、Googleで「Advent Calendar 2012 ATND」と検索すると
たくさんヒットします。
さまざまなTipsが書かれているようですので
気になっているコミュニティ/製品のアドベントカレンダーを
是非探してみてくださいね。

今月は、2013年 NRIカレンダーのプレゼントがございます。
こちらもご愛顧ください!

それでは今月もよろしくお願いいたします。


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■目次
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1.What's New
 ◆「2013年 NRIカレンダー」&「NRI未来年表 2013~2060」を差し上げます

2.コラム これならわかるOSSライセンス その11

3.横浜ガイド 第9回

4.最新イベント情報!
 (1)1/17 MongoDBを導入する前に検討した7つのこと
 (2)1/24 統合認証基盤、貴社の要件に最適な導入パターンは?

5.年末年始の営業時間について


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1.What's New
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◆「2013年 NRIカレンダー」&「NRI未来年表 2013~2060」を差し上げます
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2012年も残りわずかとなりました。
今年は先着88名様に、「2013年 NRIカレンダー」を差し上げます。

下記フォームにて、ご質問・ご要望欄に
「カレンダー希望」「郵送先のご住所、お名前」を明記ください。

▼カレンダー/NRI未来年表 2013~2060申し込みフォーム
 https://openstandia.jp/site/contact.html


さらに、ご希望の方全員に、「NRI未来年表 2013~2060」を差し上げます。

NRI未来年表は、今後予定されている出来事を
「政治・社会」「経済・産業」「国際」の軸で整理し、
さらに、NRIが書籍やセミナーなどで発表している様々な予測を
「NRI予測」として掲載している年表です。

まだ一般公開されていない、最新版「NRI未来年表 2013~2060」は
下記URLからダウンロードできます。

https://openstandia.jp/pdf/nri_future_chronology2013.pdf


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2.コラム これならわかるOSSライセンス その11
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                           行政書士/管理本部長
                                      ワークブレイン・ジャパン株式会社
  (IPA国際標準化センター主査リーガルワーキンググループ 主査)江端 俊昭

OSSを利用するうえで、ライセンスの理解が難しいのが、
モジュールにおける派生の考え方です。

そこで、まず、ソフトウェアを開発するときの原点に
立ち返って考えてみましょう。

ある機能を実現するために、プログラムを開発しますが、
まずソースコードファイルを生成します。
機能がシンプルであれば、一つのソースコードファイルをコンパイルし
実行イメージが生成し、これを実行します。

では、プログラムを書く際、同じか同じように処理できる部分が
あったらどうするでしょうか?
あるいは、異なる機能が存在した場合はどうでしょうか?

こういった場合、開発者の誰でもそうですが、
趣味や学習用のプログラムでなければ、当然、ある部分に
変更が生じたときやテストを行うときの「容易性」や、
同時にそのプログラムの「再利用性」も考慮するでしょう。
これがモジュール分割の一般的な方法としての「機能分割」の行動に
なっていくわけです。

機能分割は、機能としての「独立性」に着目して分割を行っていきます。
従って、分割された機能要素は開発時における「相互作用」が
小さくなっているでしょうから、結果、別々に開発することを可能にします。

この時、一人の開発者(一つの開発会社)ではなく、
二名以上の開発者(二社以上の開発会社)が、
分割されたモジュールそれぞれを開発した場合、
著作権上の権利関係はどうなるでしょうか?

例えば、”X”というソフトウェアシステムを構築する過程において、
機能分割を行なった結果、(A)(B)(C)3つのモジュールに分けられ、
それぞれの開発を「A」「B」「C」3名の開発者が行ったとしましょう。

プログラムの著作権法上の定義は、「電子計算機を機能させて
一の結果を得ることができるようにこれに対する指令を
組み合わせたものとして表現したものをいう」
(第2条第1項 第10号の2)となります。

条文上にある「一の結果」とは、処理による機能実現と
認識されていますので、当然機能要素として分割されたモジュールも
一つプログラムであり、それが創作性を有するものであれば
著作物と認められ、開発者それぞれが当該モジュールの著作権者として
権利を行使することができます。

つまり、モジュール(A)の著作権者は「A」、
モジュール(B)(C)の著作権者は同じく「B」「C」となります。

他方、一の機能を得るためには、電子計算機を機能させなければならない
とされているので、それぞれのモジュールをコンパイルし、
オブジェクトコードファイル(a)(b)(c)を生成したとします。

オブジェクトコードはソースコードの複製にあたると解釈されていますから、
(a)(b)(c)の著作権者もそれぞれ「A」「B」「C」と言えそうです。

では、このオブジェクトコードファイルから実行イメージファイルを
生成した場合、権利関係はどうなるのでしょうか?

実行イメージを生成する場合に使用されるリンカーは
オブジェクトファイルを解析し、参照している他のオブジェクトファイルや
ライブラリなどを探し出し、必要なものを結合して
実行イメージファイルを生成します。

リンクの方式には、実行イメージファイル(例えば<X>とする)
に対してすべてのモジュールを結合する静的リンクがあります。

また、実行イメージファイルとして<A><B><C>を生成し、
例えば<A>の実行時に他の実行イメージファイル<B><C>を
メモリ上に呼び出す動的リンクがあります。

おそらく読者の大半は、静的リンクの場合は一つの
実行イメージファイルにまとまっているが、
動的リンクの場合は<A><B><C>は独立しているので
著作権法上の権利関係も異なると考えていらっしゃるのではないでしょうか?

でも、ちょっと待ってください。

静的リンクの場合でもオブジェクトファイルである(a)の中に
他の(b)(c)のオブジェクトが含まれているのではなく、
相互の参照(依存)関係の上に一つの実行イメージファイル<X>が
生成されているのであって、(a)(b)(c)は<X>の実行イメージにおいて
不可欠な構成要素という位置付けとなります。

一方、実行イメージファイルとして生成された<A><B><C>についても、
確かにファイルとしての独立性はあっても、
オブジェクトファイル(a)(b)(c)相互の参照(依存)関係は
静的リンクのそれと何ら変わらず、(a)(b)(c)は
<A><B><C>による一連の実行イメージにおいて不可欠な構成要素
という位置付けであることには変わりはありません。

このことから、<X>はもちろん<A><B><C>の実行イメージも、
(a)(b)(c)からみた場合、(a)の(b)のそして(c)の派生物
と位置付けられ、結果、著作権者「A」「B」「C」は、
<X>、<A><B><C>いずれに対しても権利を行使できるのです。

つまり、リンクという結合方式が、あくまでもプログラムが
メモリ上で実行される際のアドレス割付けのメカニズムである以上、
静的か動的かという形式の違いは、あくまでもアドレス形成の
タイミングという技術的な違いに過ぎず、その違いによって、
著作権法上の権利関係までが異なることにはならないのです。

次回は、権利関係の考え方とそれに伴うモジュール取扱い
について触れていきます。


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3.横浜ガイド 第9回
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9回目の横浜ガイドは、東急東横線日吉駅にある
「NRI 日吉寮&日吉データセンター」です。

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「NRI 日吉寮&日吉データセンター」
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NRIの一部の若手社員が入寮している「NRI日吉寮」。
日吉駅からは、綱島方面に綱島街道を下って徒歩15分のところにあります。

寮費は格安、まるで銭湯のように大きな共同風呂や食堂もあり、
業務で忙しい若手社員にとって、とてもありがたい存在。
部屋は狭いそうですが、一人住まいには十分なようです。

そして、日吉寮のすぐ裏に「NRI 日吉データセンター」があります。
設置しているサーバは、金融・証券系のお客様が多いです。
その昔、OpenStandia事業責任者の寺田も
ここで徹夜を経験したことが何度もあったとか・・・。


(おまけ)
「リンデンバウム 日吉東急店」

私は「リンデンバウム」のバウムクーヘンが大好きで、
わざわざ車で20分以上もかけて本店まで買いに行っていました。
http://www.linden-baum.com/

それがなんと、日吉東急店に入っていたとは・・・。
不覚にも、素通りしていて最近まで気付きませんでした。

バウムクーヘン+ラム酒漬けレーズンを丸めてチョコがけした
「ラムレーズン」もおすすめです。
さすが、食べログの評価も高いですね。
でも、お店の雰囲気は、本店の方が断然いいんですよ。

http://tabelog.com/kanagawa/A1402/A140204/14038855/


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4.最新イベント情報!
 (1)1/17 MongoDBを導入する前に検討した7つのこと
 (2)1/24 統合認証基盤、貴社の要件に最適な導入パターンは?
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┌──────────────────────────────────
│ 新規Webサービス構築でRDBとMongoDBで比較検討した7つのポイントとは?
│ NRIならではの切り口でMongoDBを徹底解説!
│ 1/17 MongoDBを導入する前に検討した7つのこと
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日時:2013年1月17日(木) 16:50~18:00(受付開始 16:30~)
会場:野村総合研究所 丸の内総合センター 9F 会議室10
費用:無料
定員:20名 (事前登録制) ※定員に達した時点で申込みは終了といたします。

講演内容:
・MongoDBを導入する前に検討した7つのこと
 株式会社野村総合研究所
 オープンソースソリューションセンター エンジニア 藤崎 祥見

▼イベントの詳細、お申し込み
 https://openstandia.jp/event/event20130117.html


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│ 人気セミナーにつき、2013年も開催します!
│ 理解しておくべき統合認証基盤のあるべき姿を図解で分かりやすく!
│ 1/24 統合認証基盤、貴社の要件に最適な導入パターンは?
│ ~事例から考察する、要件とシステム構成~(OpenAM、LISM)
└──────────────────────────────────

日時:2013年1月24日(木) 17:00~18:00(受付開始 16:30~)
会場:野村総合研究所 丸の内総合センター 9F 会議室10
費用:無料
定員:20名 (事前登録制) ※定員に達した時点で申込みは終了といたします。

講演内容:
・統合認証基盤、貴社の要件に最適な導入パターンは?
 ~事例から考察する、要件とシステム構成~
 株式会社野村総合研究所
 オープンソースソリューションセンター センター長 寺田 雄一

▼イベントの詳細、お申し込み
 https://openstandia.jp/event/event20130124.html


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5.年末年始の営業時間について
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NRI-OSSCの年末年始の営業時間等についてご連絡いたします。

【本年最終営業日】
 2012年12月28日(金) 9:00 ~ 18:00

【新年営業開始日】
 2012年 1月 4日(金) 9:00 ~ 18:00

【休業期間】
 2012年12月29日(土) ~ 2013年1月3日(木)


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編┃集┃後┃記┃
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最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。

先日12/3の日本情報産業新聞 朝刊5面に、
オープンソースのERP製品である「ADempiere」の
サポートを実施している企業として、NRI OpenStandiaが紹介されました。

その記事の中で、「ADempiereはジェネリック医薬品に近いもの。
ある程度同じ機能を持つ安価なOSS ERPが選択肢の一つに。」
という、日本ADempiereの会 田口さんの言葉が印象的でした。

確かに、ジェネリック医薬品のように、
ある機能を持った商用製品が先行して販売されていて、
同機能のOSS製品が後継で開発されるといったケースが多いと思います。

しかし、OSS製品の中には、商用製品にはない機能や
商用製品よりも優れた機能を持つ製品も数多くあります。

商用製品では、開発の人件費などの投資費用が
ライセンス費とサポート費に転嫁されていますが、
OSS製品では、ライセンス費用が無料のものがほとんどです。

コスト削減効果が高く、商用製品をしのぐ性能、安定性、シェアを持ち、
世界中で広く使われているような成功したOSS製品を
もっともっとお客様に認知していただくことが
私たちのミッションなんだ、と改めて感じた出来事でした。

https://openstandia.jp/oss/

次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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※本メールは、NRI OSSCが主催・共催するセミナーに参加いただいたお客様や
 NRI OSSCメンバーと名刺交換をさせていただいたお客様、過去にNRI OSSC
 にお問い合わせいただいたお客様、過去にNRI OSSCが提供するサービスを
 ご利用いただいたお客様に配信しています。注意事項・配信停止方法は、
 以下のURLをご確認ください。
 https://openstandia.jp/site/mailmagazine.html

商品・サービスに関するお問い合わせ:ossc@nri.co.jp
OSSソリューションマガジンに関するお問い合わせ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp
発信元:株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター
https://openstandia.jp/
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