2008.12.10発行 Vol.17 ─────────────────────────────────── ◆◇ NRI OSSソリューションマガジン ─────────────────────────────────── こんにちは。株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター (OSSC)の私市(きさいち)です。 何かと気ぜわしい師走となりましたが、皆様いかがお過ごしですか。NRI-OSSC は、2008年のラストスパート!ということで、本日 「OpenSSO」サポート開始 のニュースリリースを実施いたしました。12/16(火)には 今年最後のセミナー 「野村総合研究所が提案『不況を乗り切る!効果的なIT投資を考えるセミナー 』」を開催いたします。締め切り間近につき、お早めにお申し込みください! ※本メールは、NRI OSSCが主催・共催するセミナーに参加いただいお客様や、 NRI OSSCメンバーと名刺交換をさせていただいたお客様、過去にNRI-OSSCに お問い合わせいただいたお客様、OSSユーザコミュニティサイトの会員様に 配信しています。注意事項・配信停止方法は以下のURLをご確認ください。 https://openstandia.jp/site/mailmagazine.html ┌────────────────────────────────── │ 2008/12/16(火)15:00~17:00 ~野村総合研究所が提案~ │ 「不況を乗り切る!効果的なIT投資を考えるセミナー」開催! │ https://openstandia.jp/event/event20081120.html │ 弊社アナリストが分析したオープンソース最新動向もご紹介します。 │ 詳細は最新イベント情報をチェック!! └────────────────────────────────── ■目次 1.ニュースリリース 認証統合/シングルサインオンOSS「OpenSSO」をサポート 2.コラム Ruby City MATSUEとオープンソースのメッカ・オレゴン(後編) 3.最新イベント情報! ~野村総合研究所が提案~ 「不況を乗り切る!効果的なIT投資を考えるセミナー」ほか ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.ニュースリリース 認証統合/シングルサインオンOSS「OpenSSO」をサポート ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 統合認証/シングルサインオンを実現するためのオープンソース・ソフトウェア である、「OpenSSO」のサポートを本日より開始いたします。 オープンソースである「OpenSSO」を利用することで 業界標準仕様のシングル サインオンソリューションを低コストで導入するこができます。お客様の情報 システムに対してどのように導入するべきかといったアドバイス、および統合 認証/シングルサインオンシステムの設計、構築を行います。 OpenSSOを活用したソリューション詳細はこちらをご覧ください。 https://openstandia.jp/solution/sso/index.html ニュースリリースの詳細はこちらをご覧ください。 http://www.nri.com/jp/news/2008/081210.html ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.コラム Ruby City MATSUEとオープンソースのメッカ・オレゴン(後編) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 島根大学法文学部教授 野田 哲夫 ------------------------------------------- オープンソースのメッカ・オレゴン ------------------------------------------- 前回は島根県松江市による、オープンソースRuby(そしてその作者・まつもと ゆきひろ氏)を「地域資源」とした、地域の情報産業振興策・Ruby City MATS UE Projectの取組を紹介しました。その活動で拠点は「松江オープンソースラ ボ」ですが、実は米国に元祖Open Source Labがありました。 米国のオレゴン州の人口5万人ほどの田舎町 コーバリス市にあるオレゴン州立 大学のOSL(Open Source Lab)では、Mozilla、Debian、Gentooなどのプロジェ クトのホスティング・サービスを昔から続けており、ここ OSLからこれらのソ フトウェアをダウンロードした方も多いでしょう。 また、同州のビーバートン市には Linuxのビジネスの利用を推進するために設 立されたNPO組織 Open Source Development Labs(略称OSDL)があり、Linux カーネルの「優しい独裁者」Linus Torvalsも在籍しています。 まさにオレゴン州は「オープンソースのメッカ」と言ってもいいでしょう。 ------------------------------------------- オレゴンで進む産官学によるオープンソース支援 ------------------------------------------- オレゴン州には上記の施設の他、IBM Linux Technology Center、オープンソ ースを活用したベンチャー企業を支援するOpen Technology Business Center などの施設があり、IBMやGoogleを始めとした多くの大手IT企業が支援、オー プンソースに関わるベンチャー企業も次々と生み出しています。そして、オレ ゴン州立大学やポートランド州立大学などの研究機関も、研究や人材育成の面 で支援を行っています。 そして、州政府の政府機関のCIOはオープンソースを導入する側として、導入・ 活用と同時に、ライセンス問題なども緻密に検討しています。オープンソース を開発する側と導入する側が州政府の単位で協力を進めているわけです。 また州の中心都市PortlandではOpen Source Conference(通称OSCON)やGover nment Open Source Conference(通称GOSCON)が毎年開催され、世界中からオ ープンソースに関わる人々が集まっています。 ------------------------------------------- Government Open Source Conference 2008(GOSCON 08) ------------------------------------------- オレゴン、ここにRuby Cityの目指すべき道があるのではないかと考え、Ruby City MATSUE Projectに関わるしまねOSS協議会の面々は 今年の2月にオレゴン を訪問、そして10月にはPortlandで開催されたGovernment Open Source Confe rence 2008(GOSCON 08)においてRuby City MATSUE Projectのスピーチをする までに至りました。 GOSCON自体はオレゴン州立大学Open Source Labが中心となって主催しているの ですが、カンファレンスではオープンソースの導入を進める州政府機関、そし て開発を行う企業が、具体的な分野(運輸部門や健康管理部門、そして矯正部 門!・・・刑務所から社会復帰に至る部門でしょうか)での課題を討論を行う。 各州の各部門でオープンソースのアプリケーションレベルでの導入が進むと同 時に、担当者がその成果や課題をお互いに議論しあえる、そしていいものはお 互いに普及を進めあえる段階にあることが感じられます。 ------------------------------------------- 世界中に広がるオープンソースと新たなロックイン!? ------------------------------------------- また、今回はカンファレンス初日が International Open ICT Summitとして位 置づけられ、世界銀行も支援しての世界中の、特に開発途上国におけるICTの 普及、それをオープンソースで進めるための方策と課題の解決を図る議論の場 となっていました。 インターネットTV会議も含めて、アイルランド、ブラジル、ロシア、そしてス リランカ、ガーナ、セネガル、ルワンダ・・・白熱した討論の場となっていま した。これらの開発途上国がオープンソースを採用する理由はもちろん低コス トにありますが、ここでふと感じたのが戦後の米国による食料支援です。食料 自給率の低下と米国穀物メジャーの市場拡大、穀物価格の変動に振り回される 途上国、ややうがった見方ですが、それと同じ不安も感じました。 もちろんオープンソースですから、どこで、だれが開発してもいいのですが、 その開発力、技術力を圧倒的に持っているのは米国企業です。 オープンソースが安くて便利だからというだけで「採用」を進めるだけではプ ロプライエタリなソフトウェアと同様に、ロックインされてしまうのではない か・・・。 ------------------------------------------- オープンソースの開発力、技術力の向上を! ------------------------------------------- もちろんこの流れに対しては、オープンソースの採用を進める国々が、日本も 含めてその開発力・技術力をアップさせることが必要なのでしょう。 Linuxなどのオープンソースの開発に積極的に関わる、その中で技術力を吸収し 向上させる、それをInternationalに行う。オープンソースの開発スタイルとし て当然のことですが、当然のことを行っていくことが求められているわけです。 その中で、「国産」のRubyを、International に開発、普及していく取組みの 一端としてRuby City MATSUE Projectも位置づけられなければいけないし、世 界的なPerspective の中で、日本一地方都市が進める情報産業振興策も可能に なることを実感した、オープンソースのメッカ・オレゴンでの体験でした。 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3.最新イベント情報! ~野村総合研究所が提案~ 「不況を乗り切る!効果的なIT投資を考えるセミナー」ほか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ ┌────────────────────────────────── │ 2008/12/16(火) ~野村総合研究所が提案~ │ 「不況を乗り切る!効果的なIT投資を考えるセミナー」開催! └────────────────────────────────── 景気先行き不透明感が強まる中、企業の情報システムにおいてもシステム構築 コストの削減へのプレッシャーが大きくなってきています。縮小するIT予算に 対し、システムの新規構築やシステム移行そのものを踏みとどまる企業も増え ているようです。 また、情報システム部門などでは、業務改善への取り組みや標準化されたサー ビスの導入、統一的かつ効果的な管理がコスト削減にとっても重要だと認識し つつも、なかなか手が打てない状況が続いてきているといえます。 このような外部環境であるからこそ、野村総合研究所は、企業の競争力を向上 させる分野に積極的に投資し、「攻めのIT投資」を継続させるための「打つべ き最初の一手」として、オープンソースを活用したソリューションをご提案し ます!!また、弊社アナリストが分析したオープンソース最新動向についても ご紹介します。皆さまのご来場を心よりお待ちしております。 日時:2008年12月16日(火) 15:00~17:00(受付開始14:30~) 会場:野村総合研究所 丸の内総合センター 9F http://www.nri.com/jp/company/map/nri_honsha.html 費用:無料 定員:25名(事前登録制) 内容:「攻めのIT投資を継続させる、 オープンソースによる標準ITインフラの構築事例」 「ポータル+BIで実現する、営業力強化」 イベントの詳細、お申し込みはホームページをご覧ください。 https://openstandia.jp/event/event20081120.html ┌────────────────────────────────── │ 仮想化のスペシャリスト 日本HP、OSSサポートシェアNo.1 NRIが主催 │ 2009/01/22(木) ITマネージャ必聴! │ IT活用セミナー 勝ち残りの法則 ~管理・統合化スペシャル~ └────────────────────────────────── 日本では企業のITコストの約6~7割が保守・運用コストに割り当てられている といわれています。本セミナーでは「管理・統合化スペシャル」として、この 保守・運用コストを見直し、管理・運用効率をも改善する「Blade+仮想化技術」 「企業情報ポータルと営業支援システム」という2つの管理・統合化の側面から の事例を中心に、日本HPとNRIが手がけたIT活用成功事例をご紹介いたします。 日時:2009年1月22日(木) 13:30~17:30(受付開始 13:00~) 会場:日本ヒューレット・パッカード株式会社 本社 http://h50146.www5.hp.com/info/company/abouthp/office_ichigaya.html 費用:無料 定員:50名(事前登録制、定員になり次第、締め切りとなります) 講演内容: ・「不況を乗り切る効果的なOSSを活用したソリューションのご紹介」 ・「Blade+仮想化技術 ~仮想化の活用の勘所~」 ・「仮想化とオープンソースを交えたITインフラの実現」 ・「営業支援システム導入による売上UPで不況に打ち勝つ」 イベントの詳細、お申し込みはホームページをご覧ください。 https://openstandia.jp/event/event20081126.html ┌────────────────────────────────── │ 2009/1/16(金)DELL・Intel・OSSTech・NRI共催 │ 「オープンソース技術解説セミナー」開催(予定) └────────────────────────────────── 数多くのOSS最新技術動向のご紹介でご好評をいただいている4社共催セミナー 「オープンソース技術解説セミナー」を来年1/16(金)に開催予定です。 イベントの詳細、お申し込みは近日中に発表いたします。 ┌────────────────────────────────── │ 松江オープンソース活用ビジネスプランコンテスト2009 │ 画期的なアイデア大募集! 2009年1月13日(火)まで応募受付 └────────────────────────────────── 本メールマガジンのコラムを執筆くださった野田先生の地元、島根県松江市で 『松江オープンソース活用ビジネスプランコンテスト』が開催されます。 オープンソースを活用したさまざまなビジネスプランを大募集。ビジネス活用 部門の最優秀賞にはなんと賞金10万円も!日頃から温めてきたビジネスプラン をお持ちの方、この機会に応募してみてはいかがでしょうか?まずは応募要領 をチェックしてみてください。 締切 :2009年1月13日(火)まで(必着) 主催 :松江オープンソース活用ビジネスプランコンテスト実行委員会事務局 住所 :〒690-8540 松江市末次町86番地 松江市産業経済部商工課内 電話 :0852-55-5518 Email:oss-contest@city.matsue.lg.jp(申請書類送付先) 詳細はホームページをご覧ください。 http://www.shimane-oss.org/biz-contest2009/ ┌────────────────────────────────── │ 次世代ネットビジネスを勝ち抜くマーケティング戦略 特別無料セミナー │ 2008/12/11(木) 大阪 堂島(電通関西ビル)にて開催! └────────────────────────────────── ネット通販ビジネスでお役に立つソリューションや有益なヒントを紹介し、 毎回好評をいただいているマーケティング戦略セミナー。 OSSを活用した次世代ネット通販システム「OMMERCE(オマース)」の特徴や メリット、費用対効果、アクセスログ分析を活用したECソリューション、及び 売上を拡大させるために最適なEC運営方法 等、ネット通販において勝ち残る ための戦略をパートナー企業様とともにご紹介いたします。 『ネット通販における成功企業のノウハウ大公開!!』 4名の業界キーマンによるネット通販マーケティングセミナー ~大阪会場~ 日時:2008年12月11日(木)14:00~16:30(受付開始13:45~) 場所:株式会社電通関西支社 12階 大ホール 住所:大阪市北区堂島2-4-5 定員:50名 費用:無料(完全事前登録制) 主催:エフツーエム株式会社 協力:トランスコスモス株式会社、ビートレンド株式会社、株式会社アテナ セミナー詳細、お申し込みはホームページをご覧ください。 http://www.f2m.co.jp/seminar/seminar_ommerce1211.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編┃集┃後┃記┃ ━┛━┛━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。 昨年12月のメルマガ編集後記でも書きましたが、またも年賀切手の話。今年は 年賀切手を初めて Webで購入しました。(2007年10月から切手の通信販売が始 っていたとは、つい最近まで知りませんでした。) http://kitte-shop.post.japanpost.jp/goods/index.asp 記念切手やグリーティング切手などもポチポチと買い物カゴヘ入れていくと、 あっという間に目を見張る注文金額に!でも、Webでの買い物のときは財布から 現金を出さないためか、気が大きくなって買ってしまうんです。。 今年は地方自治法施行60周年ということで、それを記念して47都道府県ごとの 図柄による記念切手が順次発行されているそうです。ちょうど先日 12月8日に 販売された切手は島根県でした! http://kitte-shop.post.japanpost.jp/goods/goods/item_detail.asp 次回もどうぞよろしくお願いします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ※注意事項・配信停止方法は以下のURLをご確認ください。 https://openstandia.jp/site/mailmagazine.html 商品・サービスに関するお問い合わせ:ossc@nri.co.jp OSSソリューションマガジンに関するお問い合わせ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp 発信元:株式会社野村総合研究所オープンソースソリューションセンター https://openstandia.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━