=================================== ※配信停止方法や配信対象等については、このメールの末尾をご覧ください。 ─────────────────────────────────── ◆◇ NRI OSSソリューションマガジン 2024.2.28発行 Vol.206 ─────────────────────────────────── 目次 1.SQLでクラウド情報が簡単に取得できるSteampipeの紹介 2.【新規1件/更新9件】OSS最新アップデート 3.【TOP10】OSS紹介サイトアクセスランキング 4.【今月注目のバグ&セキュリティ情報】 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 1.SQLでクラウド情報が簡単に取得できるSteampipeの紹介 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ Steampipeは、多様なクラウドサービスから情報を収集・分析できる オープンソースのZeroETLツールです。 https://steampipe.io/ Steampipeの最大の特徴は、情報を収集・分析するときにSQLクエリを 使用できる点です。SQLはデータベース管理に広く用いられる言語であり、 多くのエンジニアにとってもお馴染みのものだと思います。 このSQLクエリからリソースや設定の確認、コンプライアンスの監査、 セキュリティ問題の特定など、幅広い情報を簡単に確認できます。 また、Steampipeはプラグイン基盤アーキテクチャを提供していて、 約200個以上のデータソースを検索することができます。もちろんAWSやAzure、 Google Cloudなど、主要なクラウドプロバイダーに対応しており、お使いの クラウド環境に合わせて必要なプラグインを選んでインストールすれば、 様々なクラウドリソースに対してリアルタイムでデータを確認できるのです。 データのビジュアル化(Mod)はもう一つの特徴です。取得した情報から ダッシュボードを作成し、リソースの状況を一目で把握可能です。 データのビジュアル化はデータの理解を深め、発見から意思決定へとつながる プロセスを迅速化します。また、コンプライアンスと監査にも貢献します。 クラウドサービスを用いる企業にとって、セキュリティや規制への準拠は 非常に重要な課題です。Steampipeを用いれば、これらの規定を守っているか を簡単に、かつ定期的にチェックすることができます。 さらにSteampipeでは定義済みのダッシュボードを複数提供しているので、 必要なModをインストールするだけで、インサイトを得ることができます。 Steampipeは、複数のクラウドサービスからなじみのSQLを利用して 複雑なクラウドの世界をシンプルなクエリで探検できるツールです。 また、データのビジュアル化より迅速な発見から意思決定をすることも 可能にしてくれます。 さらにSQL利用とデータのビジュアル化はエンジニアではない方も エンジニアのサポートなしでサービスのシステム情報を確認することの 手助けにもなると思います。 この機会に、Steampipeを使ってクラウド管理の効率を向上させてみませんか? OpenStandiaではOSSの技術サポートを提供しています。 現在のサポート対象OSSは下記OpenStandiaサイトから確認できます。 ◆OpenStandiaサポート対象OSS一覧 https://openstandia.jp/services/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.OSS紹介ページ 今月のアップデート(新規:1件、更新:9件) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ (新規) Lombok (https://openstandia.jp/oss_info/lombok/) (更新) Chef (https://openstandia.jp/oss_info/chef/) Flutter (https://openstandia.jp/oss_info/flutter/) Grafana (https://openstandia.jp/oss_info/grafana/) Vitess (https://openstandia.jp/oss_info/vitess/) Next.js (https://openstandia.jp/oss_info/nextjs/) Nomulus (https://openstandia.jp/oss_info/nomulus/) Redis (https://openstandia.jp/oss_info/redis/) scikit-learn (https://openstandia.jp/oss_info/scikit-learn/) WildFly (https://openstandia.jp/oss_info/wildfly/) ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 3.今月のOSS紹介サイト アクセスランキング TOP10 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ オープンソース情報サイト「OpenStandia OSS紹介サイト」のアクセスTOP10を紹介 → 1位 (1位) Keycloak (https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/) → 2位 (2位) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/) ↑ 3位 (5位) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/) → 4位 (4位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/) ↓ 5位 (3位) PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/) → 6位 (6位) Apache HTTP Server (https://openstandia.jp/oss_info/apache/) ↑ 7位 (ランク外) Nginx (https://openstandia.jp/oss_info/nginx/) ↓ 8位 (7位) OpenShift (https://openstandia.jp/oss_info/openshift/) ↓ 9位 (8位) Red Hat Enterprise Linux (https://openstandia.jp/oss_info/redhatenterpriselinux/) ↓ 10位 (9位) MinIO (https://openstandia.jp/oss_info/minio/) ※( )内は前月の順位 ◆OSS総合情報サイト「OpenStandia OSS紹介」サイトはこちら https://openstandia.jp/oss_info/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 4.今月注目のバグ&セキュリティ情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【kernel】 nft_setelem_catchall_deactivate() 関数の Use after free Linux カーネルの Netfilter サブシステムに欠陥が発見されました。 この問題は nft_setelem_catchall_deactivate() 関数で発生し、 キャッチオールセット要素が次世代ではなく現世代でアクティブか どうかをチェックしてから解放しますが、次世代では非アクティブの フラグしか立てないため、要素を複数回解放することが可能となり、 二重解放の脆弱性につながります。 nf_tables コンポーネントを悪用することで、ローカル権限の昇格が 可能です。 詳細は下記関連情報の GitHub の Security Advisories のページを ご参照ください。 本脆弱性の影響を受ける kernel のバージョンは下記となります。 ・Red Hat Enterprise Linux 9 kernel(*) kernel-rt(*) 関連情報 ・National Vulnerability Database https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2024-1085 ・Common Vulnerabilities and Exposures (CVE) https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2024-1085 ・GitHub Advisory Database https://github.com/advisories/GHSA-3xpr-x643-29v6 OpenStandia年間サポートサービスでは毎週、セキュリティアラートに 関する情報、及びバグFIXに関する情報を提供しています。 ◆OpenStandiaオープンソース年間サポートサービスのご紹介 https://openstandia.jp/services/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NRI OpenStandiaのWebページからセミナー申込やお問い合わせ頂いたお客様、 NRIから委託されたOpenStandia営業と名刺交換をさせて頂いたお客様、 NRIが主催、共催、協賛するセミナー、イベントにご参加して頂いたお客様に 送付しております。 ◆商品・サービスに関するお問合せはこちら https://openstandia.jp/site/contact.html ※注意事項は以下のURLをご確認ください。 https://openstandia.jp/mm/mailmag.html ※配信先メールアドレス変更はこちら https://openstandia.jp/mm/mmchange.html ※配信停止はこちら https://openstandia.jp/mm/mmstop.html OSSソリューションマガジンに関するお問合せ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp 発信元:株式会社野村総合研究所 https://openstandia.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━