「State of JavaScript 2024」の調査結果が公開されました NRI OSSソリューションマガジン 2025.1.15発行 Vol.217
1.「State of JavaScript 2024」の調査結果が公開されました
世界中のJavaScript利用状況を調査した「State of JavaScript 2024」の結果が2024年12月に公開されました。
https://2024.stateofjs.com/ja-JP/
この調査は毎年行われており、2024年版は約1万4千人の回答に基づいて作成されました。
なお、回答はアメリカ、ドイツ、フランス、インド、メキシコ、ブラジル、コロンビア、中国、日本など、世界40カ国以上から収集され、グローバルな視点での分析が行われています。
調査内容は多岐にわたり、以下のような項目が含まれています。
・JavaScriptの各機能の利用状況
・関心のあるJavaScriptライブラリ、および実際に利用しているライブラリ
・JavaScriptで開発を行うにあたり、組み合わせて利用しているツール
・JavaScript自体の活用状況
・JavaScriptの情報をキャッチアップするための情報源
本記事では、この中から2つの項目をピックアップします。
■関心のあるJavaScriptライブラリ、および実際に利用しているライブラリ
この項目では「単純に利用しているかどうか」だけでなく「仕事で利用しているか」といった観点での結果もまとめられています。
それによると、Reactの利用者が一番多く「仕事でReactを利用しているかどうか」という質問に対しても67%が利用していると回答しています。
このことから、Reactの人気が根強いことが伝わってきます。
また、Vue.jsとAngularの利用者数は同程度ですが、Vue.jsの方が開発者の利用満足度が高く、Angularの方が規模の大きい企業で業務利用されるケースが多い、という特徴がレポートに記されています。
■JavaScriptで開発を行うにあたり、組み合わせて利用しているツール
AIツールの利用状況調査が今回から新たに追加されました。
結果によると回答者の67%がChatGPTを、48%がCopilotを利用しており、JavaScriptの開発においても他の言語と同様に、AIツールの人気が高いことが分かります。
このように「State of JavaScript 2024」には大変有益な情報がまとめられており、弊社でも技術動向把握のためにこの調査を利用しています。
皆さまも、興味があればぜひご一読してみてはいかがでしょうか。
OpenStandiaではOSSの技術サポートを提供しています。
現在のサポート対象OSSは下記OpenStandiaサイトから確認できます。
◆OpenStandiaサポート対象OSS一覧
https://openstandia.jp/services/#supportlist
2.OSS紹介ページ 今月のアップデート(新規:7件、更新:4件)
(新規)
Apache Airflow (https://openstandia.jp/oss_info/apache_airflow/)
Gloo Gateway (https://openstandia.jp/oss_info/gloogateway/)
Spring Cloud Azure (https://openstandia.jp/oss_info/spring_cloud_azure/)
Spring Cloud Function (https://openstandia.jp/oss_info/spring_cloud_function/)
Spring Cloud GCP (https://openstandia.jp/oss_info/spring_cloud_gcp/)
Spring Modulith (https://openstandia.jp/oss_info/spring_modulith/)
Valkey (https://openstandia.jp/oss_info/valkey/)
(更新)
OpenShift (https://openstandia.jp/oss_info/openshift/)
PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/)
Ubuntu (https://openstandia.jp/oss_info/ubuntu/)
WildFly (https://openstandia.jp/oss_info/wildfly/)
3.OSS紹介ページ 今月のアクセスランキングTOP10
オープンソース情報ページ「OpenStandia OSS紹介」のアクセスTOP10をご紹介
↑ 1位 (2位) PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/)
↓ 2位 (1位) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/)
→ 3位 (3位) Apache HTTP Server (https://openstandia.jp/oss_info/apache/)
↑ 4位 (7位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/)
↑ 5位 (ランク外) Docker (https://openstandia.jp/oss_info/docker/)
↓ 6位 (4位) Nginx (https://openstandia.jp/oss_info/nginx/)
↓ 7位 (5位) Spring Framework (https://openstandia.jp/oss_info/spring/)
↓ 8位 (6位) Keycloak (https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/)
→ 9位 (9位) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/)
↑ 10位 (ランク外) Ruby on Rails (https://openstandia.jp/oss_info/rubyonrails/)
※( )内は前月の順位
◆OSS総合情報ページ「OpenStandia OSS紹介」はこちら
https://openstandia.jp/oss_info/
4.今月注目のバグ&セキュリティ情報
【Apache Struts】 ファイルアップロード時のパストラバーサル (CVE-2024-53677)
Apache Struts のファイルアップロードロジックに脆弱性が発見されました。
この問題は Apache Struts 2.0.0 から 6.4.0 より前のバージョンに影響します。
ユーザーは、この問題を修正したバージョン 6.4.0 にアップグレードすることをお勧めします。
詳細については、
https://cwiki.apache.org/confluence/display/WW/S2-067
を参照してください。
本脆弱性の影響を受ける環境は下記となります。
・Red Hat JBoss Enterprise Application Platform 8
org.apache.struts/struts2-core(*)
・Red Hat JBoss Enterprise Application Platform Expansion Pack
org.apache.struts/struts2-core(*)
*詳細バージョンについては、Red Hat 社の今後のアナウンスをご確認ください。
・Apache Struts
2.0 ~ 6.4.0 より前
関連情報
・National Vulnerability Database
https://nvd.nist.gov/vuln/detail/CVE-2024-53677
・Common Vulnerabilities and Exposures (CVE)
https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-53677
◆OpenStandiaオープンソース年間サポートサービスのご紹介
https://openstandia.jp/services/