企業では、人事異動に合わせて、AD(Active Directory)やNotesなどの情報共有システム、その他の社内システムにアクセスする際の、ログインIDやユーザー認証情報、ユーザーの組織やシステムの利用権限などの情報を更新する必要があります。
従業員数が多い企業では、これらの作業は、システム管理者にとって大きな負担になっています。
近年では、SalesforceCRMやGoogleAppsなど、クラウドシステムを企業で利用するケースが増え、それに伴って、人事異動に関する情報を連携するシステムも増える傾向にあります。
しかしながら、多くの企業で導入されている人事システム単体では、このようなID情報の更新を自動化することはできないのが現状です。
そのため、万が一、手作業でのミスが発生すると、意図しないユーザーに機密情報へのアクセス権を付与してしまうなど、重大な事故につながる恐れがあります。
NRIではこのような課題を解決するため、OSSの人事パッケージであり国内での導入実績が多い「MosP」と、OSSを活用したNRIの統合ID管理ソリューション「OpenStandia/SSO&IDM」とを組み合わせ、社内システムやクラウドシステムの統合ID管理を可能とした、新しい人事システムソリューション「OpenStandia/HR&IDM」を開発しました。
主なオープンソース | ・MosP(人事システム) ・OpenAM(シングルサインオン) ・OpenLDAP(統合ディレクトリ) ・LISM(プロビジョニング) |
「OpenStandia/HR&IDM」は、オープンソース・ソフトウエアを活用しているため、低いコストで上記のメリットを得ることができ、企業は短期間で顧客や取引先に提供するサービスを追加することが可能となります。