＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ※配信停止方法や配信対象等については、このメールの末尾をご覧ください。 ─────────────────────────────────── ◆◇ NRI OSSソリューションマガジン 2020.8.26発行 Vol.163 ─────────────────────────────────── 目次 【注目】Apache、Nginx、クラウドマネージドサービスの使いどころは？ 【新規1件/更新7件】OSS最新アップデート 【TOP10】OSS紹介サイトアクセスランキング ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ～オープンソースのWebサーバソフトウェア～ Apache、Nginx、クラウドマネージドサービスの使いどころは？ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ Apache HTTP Serverは1995年に初版がリリースされ、25年が経過して おります。一時期はWebサーバといえばApache一択と言っても良いくらいの 状況でしたが、状況は変わりました。 まず、同じオープンソースのWebサーバソフトウェアのライバル、Nginxが 登場しました。NginxはApacheに比べて、メモリ使用量や処理速度が 優れていたり、プロキシ(ロードバランサ)機能に優れていると言われます。 現にApacheからシェアを奪って急成長し、特にその利点から大規模なサイト での採用が相次ぎました。 一方でクラウドのマネージドサービスが充実・普及し、ApacheやNginxにて 自前でWebサーバを構築することに取って代わり始めました。もはやWebサーバ ソフトウェア同士の比較をしている場合ではなくなってきたわけです。 Amazon Web Servicesを例にとると、Amazon S3やAmazon CloudFrontで Webサーバ同様に静的コンテンツを提供することができますし、 Elastic Load BalancingのApplication Load BalancerではWebサーバ顔負けの 詳細なコンテンツルーティングも使用できます。 自前のWebサーバに無い大きな利点として、Webに使用できる マネージドサービスは一般に、負荷に応じて自動的にスケールアウトして 性能を上げることができ、また可用性の確保もあらかじめ組み込まれている ため、自前で構築する場合に比べて設計・運用のコストを 大きく減らすことが可能です。 ただし、マネージドサービスはやはりサービスなので、機能が充実してきた とは言え、まだWebサーバソフトウェアのほうがより自由に、柔軟に設定を 行うことができると言えます。Apacheを例にすると、プログラミング顔負けの 複雑な条件分岐によるルーティング・アクセス許可・ロギングなどを行うこと ができます。 弊社の事例ですと、その柔軟性を生かして、Webアプリケーションサーバ上 で、Webアプリの前段にApacheを置くことが多いです。 この場合、性能はWebアプリケーション側が律速するため、Nginxの高速性も 大きなメリットとならないことから実績が多く、製品知識を持つ人も多い Apacheを選択しています。 おおざっぱにまとめると、Apache、Nginx、クラウドマネージドサービスの それぞれの使いどころは以下と考えます。 ・Apache⇒Webアプリケーションと組み合わせて、柔軟な設定変更を 可能とする用途 ・Nginx⇒オンプレミス上、あるいはクラウドサービス上であっても提供 されるマネージドサービスの機能で充足しない場合で、 Webサーバ・プロキシ・ソフトウェアロードバランサ用途、特に 高速性が要求される場合 ・クラウド(マネージドサービス)⇒それほど複雑な設定を必要としない 静的なコンテンツを提供する場合や、強力な性能や可用性をなるべく 作りこまずに実現したい場合 Webアプリケーションの形態もコンテナ化やサーバーレスなど、どんどん 変化していき、クラウドサービスはますます機能が充実していくため、 Apacheの利用が徐々にシュリンクしていく可能性も高いと考えますが、 それでもゼロにはならずニッチな用途で生き残っていくのかなと 予想しています。 ▼OpenStandiaへお問合せはこちら https://openstandia.jp/site/contact.html ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ OSS紹介ページ 今月のアップデート（新規：1件、更新：7件） ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ （新規） Keras (https://openstandia.jp/oss_info/keras/) （更新） Apache Solr (https://openstandia.jp/oss_info/apachesolr/) Ionic (https://openstandia.jp/oss_info/ionic/) Istio (https://openstandia.jp/oss_info/istio/) Jenkins X (https://openstandia.jp/oss_info/jenkins-x/) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/) Riak (https://openstandia.jp/oss_info/riak/) ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 今月のOSS紹介サイト アクセスランキング TOP10 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ オープンソース情報サイト「OpenStandia OSS紹介サイト」のアクセスTOP10を紹介 → 1位 (1位) MySQL (https://openstandia.jp/oss_info/mysql/) ↑ 2位 (3位) Apache HTTP Server (https://openstandia.jp/oss_info/apache/) ↓ 3位 (2位) CentOS (https://openstandia.jp/oss_info/centos/) → 4位 (4位) PHP (https://openstandia.jp/oss_info/php/) ↑ 5位 (6位) PostgreSQL (https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/) ↓ 6位 (5位) Apache Tomcat (https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/) → 7位 (7位) Keycloak (https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/) → 8位 (8位) Ruby on Rails (https://openstandia.jp/oss_info/rubyonrails/) ↑ 9位 (10位) midPoint (https://openstandia.jp/oss_info/midpoint/) ↓ 10位 (9位) Spring Framework (https://openstandia.jp/oss_info/spring/) ※( )内は前月の順位 ◆OSS総合情報サイトはこちら https://openstandia.jp/oss_info/ ◆OpenStandiaサポート対象OSS一覧 https://openstandia.jp/services/support_oss.html ◆年間サポートサービスのご紹介 https://openstandia.jp/services/support_services.html ◆導入サービスのご紹介 https://openstandia.jp/services/intro_services.html ◆OpenStandia各種サービスのご相談は以下からお問合せください。 https://openstandia.jp/site/contact.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編┃集┃後┃記┃ ━┛━┛━┛━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最後までご覧いただき、ありがとうございます。 野村総合研究所の前原です。 先日、過去2年間に発生した「危険度が高い脆弱性」のランキングが MITREのサイトにて公開されました。 1位：クロスサイトスクリプティング （Webページ生成中の不適切な入力データ処理） 2位：範囲外書き込み 3位：適切でない入力検証 これらは非常に一般的な脆弱性であり、かつ影響も大きいものです。 このサイトには、他にも様々な脆弱性が記載されています。 せっかくの機会ですし、皆様のつくられているソフトウェアに これらの脆弱性が潜んでいるかどうかを改めて確認してみては いかがでしょうか。 またOpenStandiaでも、オープンソースの脆弱性情報を毎週 確認しております。 もしオープンソースの脆弱性情報収集にお悩みの方がいましたら、 是非「オープンソースソフトウェア年間サポート」サービスを ご検討ください。 2020 CWE Top 25 Most Dangerous Software Weaknesses ※外部リンク https://cwe.mitre.org/top25/archive/2020/2020_cwe_top25.html オープンソースソフトウェア年間サポート https://openstandia.jp/services/support_services.html サポート対象OSS一覧（2020年8月6日更新） https://openstandia.jp/services/support_oss.html 今後も、「NRI OSSソリューションマガジン」を どうぞよろしくお願いいたします。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NRI OpenStandiaのWebページからセミナー申込やお問い合わせ頂いたお客様、 NRIから委託されたOpenStandia営業と名刺交換をさせて頂いたお客様、 NRIが主催、共催、協賛するセミナー、イベントにご参加して頂いたお客様に 送付しております。 ◆商品・サービスに関するお問合せはこちら https://openstandia.jp/site/contact.html ※注意事項は以下のURLをご確認ください。 https://openstandia.jp/site/mailmagazine.html ※配信先メールアドレス変更はこちら https://openstandia.jp/mm/mmchange.html ※配信停止はこちら https://openstandia.jp/mm/mmstop.html OSSソリューションマガジンに関するお問合せ:magazine-ossc-ext@nri.co.jp 発信元：株式会社野村総合研究所 https://openstandia.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
