NRI OSSソリューションマガジン  2020.04.23発行 Vol.158

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◆◇ NRI OSSソリューションマガジン  2020.4.23発行   Vol.158
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目次
【注目】利用実績のないOSS選定の観点~重要な3要素とは?~
【新規2件/更新9件】OSS最新アップデート
【TOP10】OSS紹介サイトアクセスランキング

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利用実績のないOSS選定の観点~重要な3要素とは?~
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システムを導入する際にはLinuxやApacheをはじめとしたOSSを利用することが
一般的となっている昨今ですが、読者の皆様はどのような基準でOSSを
選定していますでしょうか。

ましてやOSSの開発プラットフォームとしておなじみのGitHub上では
2018年の時点で既に1億件のリポジトリが存在しており、その後も順調に
増え続けています。
選択肢が非常に多い中でOSSを選定することは困難だと思います。

例えば過去に類似のシステムを構築したことがある場合は利用実績のある
OSSを利用しているかもしれませんが、そうではない場合は何を拠り所
としてよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。

技術ブログ等のWebに上がっている日本語の情報が多いOSSを選定するのも良い
と思いますし、海外の大手企業が採用しているOSSを選定するのも
良いと思います。

しかし、具体的にどのような観点が必要なのかということを
おざなりにしてはならないと考えます。
今回は筆者が考える「どういった観点でOSSを選定するべきか」という指針を
お伝えできればと思います。

重要な要素を3点あげるとするならば次の通りと考えています。

【1】要件との機能適合度
【2】コミュニティの活性度
【3】企業の介入度

それぞれについて詳しく解説しようと思います。

【1】要件との機能適合度
当然といえば当然ですが、採用しようとしているOSSに備わっている機能が
要件に適合するか否かを検証する必要があります。

例えば機械学習系のOSSとしてTensorFlowが名を轟かせていますが、
「機械学習をしたい」といった要件だからといって、
「それではTensorFlowを導入しましょう」という話にはあまりなりませんね。
(当然部分的にTensorFlowを使うケースはあると思いますが。)

扱いたいデータは逐次処理すべきデータなのか一括処理すべきデータなのか、
データを蓄積するのはどのようなDB・ストレージなのか、
といった要件の整理をした上で、実際に適しているOSSが何なのかという
ことを実際に動かしながら検証をすることが不可欠です。

【2】コミュニティの活性度
OSSは開発コミュニティが開発を行うことにより成り立っています。
そのため、コミュニティが活性化していないOSSはいくら機能適合性が
高くても導入後に発覚したセキュリティホールやバグへの対応や次々と
出てくる新しいプラットフォームへの対応がされない恐れがあります。

その活性度を測る指標ですが、よくOSSの指標として話題に上がるのはGitHub
のスター数です。
GitHubのスター数はそのOSSを利用して「良い」と感じた人の数を表します。

しかし、それだけではコミュニティの活性度を測ることは難しいです。
筆者はスター数以外にコミット数の推移こそがコミュニティの活性度と
密な関連があると考えます。

コミュニティ上でイシューが立ち上がり、その中で議論された内容が
ソースコードに落とし込まれるときにコミットが発生します。
つまりコミット数が順調に伸び続けているOSSこそが改善・進化を継続して
いると言えるのです。

【3】企業の介入度
最後に重要な要素として挙げるのは企業の介入度です。
これは金銭や技術提供など様々な形で現れるのですが、公開されている
情報から手っ取り早く把握することができます。
それは、そのOSSに対するコミッターの所属企業です。

コミッターは所属している組織を公開しているケースがあります。
特に、企業が戦略的に開発を支援しているOSSの場合は貢献度を世の中に示す
ことを目的に公開することが多いです。

そういった特性を利用することで、利用者としてもどこの企業が
介入しているOSSかを知ることができます。
更にどこの企業のコミッターがどれくらいの割合でコミットをしているのかを
調べることで、企業の介入度を知ることができます。

では企業の介入度を知ったところでどのような示唆を得られるのでしょうか。
筆者は次の通り、良い面と悪い面の双方を知ることができると考えています。
・良い面
 ・サポートサービス提供の可能性
 ・クラウドサービスとのマッチング
・悪い面
 ・ベンダーロックインリスク
 ・ライセンス変更リスク

これらの良い面および悪い面は企業の介入度が高ければ高いほど
顕著になります。

以上3点をOSS選定時に確認することで何となくではない、
根拠のあるOSS選定が可能になるかと思います。

筆者の一意見にしか過ぎませんが、ぜひご参考にしてみては
いかがでしょうか。

また、OpenStandiaでは130種類以上のOSSの概要、特徴等の情報提供をして
おりますので、是非、OSS選定の参考にご覧ください。
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OSS紹介ページ 今月のアップデート(新規:2件、更新:9件)
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 (更新)
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CentOS (https://openstandia.jp/oss_info/centos/)
Ceph (https://openstandia.jp/oss_info/ceph/)
Chef (https://openstandia.jp/oss_info/chef/)
Corosync (https://openstandia.jp/oss_info/corosync/)
Elasticsearch (https://openstandia.jp/oss_info/elasticsearch/)
MariaDB (https://openstandia.jp/oss_info/mariadb/)
Mattermost (https://openstandia.jp/oss_info/mattermost/)
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今月のOSS紹介サイト アクセスランキング TOP10
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オープンソース情報サイト「OpenStandia OSS紹介サイト」のアクセスTOP10を紹介

↑	1位 (2位)	midPoint	(https://openstandia.jp/oss_info/midpoint/)
↓	2位 (1位)	MySQL	(https://openstandia.jp/oss_info/mysql/)
↑	3位 (4位)	Apache HTTP Server	(https://openstandia.jp/oss_info/apache/)
↑	4位 (5位)	PHP	(https://openstandia.jp/oss_info/php/)
↑	5位 (6位)	PostgreSQL	(https://openstandia.jp/oss_info/postgresql/)
↑	6位 (8位)	CentOS	(https://openstandia.jp/oss_info/centos/)
↓	7位 (3位)	Apache Tomcat	(https://openstandia.jp/oss_info/tomcat/)
↓	8位 (7位)	Keycloak	(https://openstandia.jp/oss_info/keycloak/)
→	9位 (9位)	Ruby on Rails	(https://openstandia.jp/oss_info/rubyonrails/)
→	10位 (10位)	Spring Framework	(https://openstandia.jp/oss_info/spring/)

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編┃集┃後┃記┃
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OpenStandiaサポートの前原です。
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共有することができます。

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皆さまも、ぜひ様々なサービスを利用して、快適な自宅生活を
お過ごしください!

今後も、「NRI OSSソリューションマガジン」を
どうぞよろしくお願いいたします。

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