オープンソースと異なる多くの商用ソフトウエアは、クラウド環境に適合した価格体系をとっていないため、以下のようなケースでは、高コストになる場合があります。
仮想サーバ単位の課金の場合
クラウド環境では、従来の手法と比較し仮想サーバの数が多くなることが一般的です。仮想サーバ単位の課金の場合、ソフトウエアのライセンス料は仮想サーバの数に比例するため、クラウド環境では高額になってしまいます。
●仮想サーバの単位で課金される。
●COREを多く使っている仮想サーバAも、COREが少ない仮想サーバCも同じ価格。
物理サーバ単位の課金の場合
物理サーバに搭載されるCPU数やCORE数によって課金される場合、実際にCPUやCOREを使っているかどうかにかかわらず、課金されてしまいます。
●物理サーバ単位で課金される。
●COREを多く使っている物理サーバAも、COREが少ない物理サーバBも同じ価格。
顧客単位、サブシステム単位の課金の場合
CORE数による課金であっても、購入単位が16COREや32COREである場合、複数の顧客やサブシステムにまたがってCORE数を合算できないケースがあります。
このような場合、実際には合計16CORE以下しか使用していなくても、16CORE×顧客数・サブシステム数分の購入が必要になります。
●CORE数による課金だが、最低単位(例えば16CORE)を顧客やサブシステムをまたがって共有できない。
●顧客A向けシステムと顧客B向けシステムとで、16CORE×2セットが必要。
NRIでは、このような課題を解決するため、クラウド環境に適したオープンソースのサポートサービスメニューを提供します。このサービスの特徴は、以下のとおりです。
「OpenStandiaクラウドサポート」をご利用いただくことにより、商用製品と比較して大幅なコスト削減を実現します。従来、OpenStandiaで提供していたサポートサービスの料金と比較しても、約60%のコスト削減が可能です(512CORE利用時)。
Apache、Tomcat、JBossASに対するサポートサービス価格は、以下のとおりです。
また、他のオープンソース・ソフトウエアについては個別見積もりとなります。
年間サポート費用(税別) | ||||
CORE数 | Apache | Tomcat | JBossAS | 単位 |
1~16CORE | 450,000円 | 250,000円 | 600,000円 | |
---|---|---|---|---|
17~32CORE | 900,000円 | 450,000円 | 1,200,000円 | |
33~48CORE | 1,350,000円 | 700,000円 | 1,800,000円 | |
49~128CORE | 15,000円 | 8,000円 | 20,000円 | 1COREあたり |
129~256CORE | 11,000円 | 6,000円 | 15,000円 | 1COREあたり |
257CORE以上 | 7,500円 | 4,000円 | 10,000円 | 1COREあたり |
NRIは、今後もオープンソース・ワンストップサービス「OpenStandia」を通じて、企業の情報システムにおけるオープンソースの活用を推進していきます。
(※1)CPU ・・・ コンピュータを構成する部品の一つで、記憶装置や入力装置からデータを読み取り、演算処理を行った上で、記憶装置や出力装置に出力する。
(※2)CORE ・・・ CPUの中心部分であり、実際に演算処理を行うところ。近年の高性能CPUでは、1つのCPUに複数のCOREを搭載するものが多い。